平成初期に一世を風靡したサンリオキャラクターを集めたユニット「はぴだんぶい」が今、じわり人気を集めている。ポチャッコやけろけろけろっぴなど、古参の6キャラクターからなる「はぴだんぶい」は、見た目のかわいさだけでない、そのひたむきさで人々の心をつかむ。売れても売れなくても「そのままの自分でいい」と肯定するキャラクターの姿は、ファンの共感を呼んでいる。

※「日経MJ」2022年8月24日付記事「90年代の栄光再び はぴだんぶい」を再構成したものです
はぴだんぶいは、(写真左から)あひるのペックル、タキシードサム、けろけろけろっぴ、ポチャッコ、ハンギョドン、バッドばつ丸から成る(写真は2022年7月に行われた「はぴだんぶいチャレンジ祭り」)
はぴだんぶいは、(写真左から)あひるのペックル、タキシードサム、けろけろけろっぴ、ポチャッコ、ハンギョドン、バッドばつ丸から成る(写真は2022年7月に行われた「はぴだんぶいチャレンジ祭り」)

 「今年はポチャッコが4位にまで上がった。グッズも購入して投票したかいがあった」。神奈川県に住む女性会社員(31)は2022年6月に発表された「サンリオキャラクター大賞」の結果を振り返り、ほほ笑む。

 サンリオキャラクター大賞は、ファンの投票によって順位が決まるため、キャラクターたちの人気を如実に映す。21年、22年と上位に食い込み注目を集めているのがポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックルの「はぴだんぶい」メンバーだ。

 彼らは昭和後期~平成初期に誕生し、90年代を風靡した男の子キャラたちだ。しかし、新しいキャラクターたちが続々登場したことにより、勢いは下火に。2016年のキャラクター大賞では、最高位のポチャッコでも11位、ハンギョドンは30位、あひるのペックルは39位と、人気低迷に苦しんだ。

 復活の転機となったのは20年の「はぴだんぶい」結成だ。ユニット名には「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」の意味が込められている。個性豊かな6キャラクターが集まり、歌に漫才に様々な企画に奮闘する姿は新規ファンも呼び、今年は全メンバーがベスト16入りと、躍進を遂げた。

ひたむきさ、懐かしさがファンをとりこに

 人気復活を支えるのがSNS(交流サイト)だ。「はぴだんぶいの推し活のためにツイッターを始めました。公式ツイッターは更新される度にスクショを撮って、何度も眺めています。癒やしです」。ハンギョドンファンの尾下佐和さん(36)は、ツイートをチェックするのが日々の楽しみになっていると話す。

 公式ツイッターアカウントは、はぴだんぶいメンバーの日常を描くイラストと、個性あふれる掛け合いが話題を呼び、18万人超のフォロワーを持つ。いたずらっ子なバッドばつ丸や癒やし系タキシードサムなどメンバーの様子に「フォロワーがツッコミを入れることも多く、盛り上がる」(サンリオの担当者)。ツイートに返信して、キャラクターたちとのコミュニケーションの場にしているファンも多い。

公式ツイートでは、キャラクターたちの日常の1コマが描かれ、ファンからの返信も多い
公式ツイートでは、キャラクターたちの日常の1コマが描かれ、ファンからの返信も多い

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