無機質カフェ、ネオ・フードコートだけじゃない。Z世代がよく通う場所があるという。それは美術館だ。FinT(東京・目黒)が展開する、Z世代を中心に累計フォロワー数90万人を超える女性向けメディア「Sucle(シュクレ)」の編集部が若者のトレンドを紹介する本連載。第4回の今回は、堅いイメージのあった美術館が、Z世代の定番スポットとなっている理由を追う。

Z世代の間で、美術館が定番の遊びスポットとなっているという。なぜZ世代は美術館に足を運ぶのか、Z世代が解説する
Z世代の間で、美術館が定番の遊びスポットとなっているという。なぜZ世代は美術館に足を運ぶのか、Z世代が解説する

 Z世代の間でここ数年じわじわと人気を集めつつある美術館。かつては遠い存在で、なかなか若者が訪れにくい、堅いイメージすらありましたが、今や驚くことにZ世代の「定番の遊び場」として親しまれています。

 その理由は、現在のZ世代のカルチャーとSNSとの関係性に加え、美術館側の展開手法が深く関係しているようです。今回は、Z世代が遊び場として美術館に集まる理由をひもときます。

デジタルアートとの融合が加速 Z世代に人気の美術館(展)は

 美術館はかつて、「絵画とその解説の展示が並べられた場所」「美術に関する知識のある人だけが楽しめる特別な空間」といったイメージが先行する場所として捉えられていたと感じます。いわば「一見(いちげん)さんお断り」の札を突き付けられたような、近づきがたい雰囲気をまとい、若者にとっては気軽に訪れるのにハードルが高い場所だったのです。

 一方、現在のZ世代の楽しみ方に目を向けてみると、そのイメージから大きく変わってきているように感じます。

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