愛知大学の学生が考案した「3STEP日記」が異例のヒットを記録している。従来の日記と一線を画すが、中身の作りはシンプル。若者に日記を書くことを習慣化してもらうため、事実や感想をコンパクトに書くだけで1日の出来事を振り返れる構成に着地。これがタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する若者の心をつかんだ。
※日経トレンディ2023年4月号より。詳しくは本誌参照
3STEP日記
Z世代が考案した大学発日記が即完売 書かない若者を捉えた“短文形式”とは
2022年12月に初回生産分が完売し、23年1月から追加生産分の予約を開始。愛知大学の学生が考案した「3STEP日記」が異例のヒットを記録している。
従来の日記と一線を画すが、中身の作りはシンプル。「今日の出来事」「そこで気付いたこと」「その気付きを基に、次に何をするか」を一文程度の簡単な文章で埋めるだけだ。
4人いる考案メンバーの中心である国際コミュニケーション学部2年生の川越真琳さんは、「メモを取るのも今の学生はスマホやパソコンが当たり前。SNSでアンケートを取ったところ、学生の9割は手書きが面倒と回答していた」と言う。そんな若者に日記を書くことを習慣化してもらうため、事実や感想をコンパクトに書くだけで1日の出来事を振り返れる構成に着地。これがタイパを重視する若者の心をつかんだ。
もともとは、就職活動を控える学生に対して、日常生活を振り返り自己PRの材料を探すことを目的に考案された。だが、日々の業務や反省点を書き留めるのにも向くため、社会人からも人気を集めた。
この記事は会員限定(無料)です。

【最新号のご案内】日経トレンディ 2023年7月号
【巻頭特集】ずるい!ChatGPT仕事術
【第2特集】得する旅行術
【第3特集】シン・ツーリズム
【SPECIAL】山田涼介インタビュー
発行・発売日:2023年6月2日
特別定価:850円(紙版、税込み)
■Amazonで購入する