海外発の韓国や中国コスメに次ぎ、第3勢力として急浮上している「タイコスメ」。高温多湿な気候に合わせ、「落ちにくい」「崩れにくい」独自の進化を遂げてきている。人気の起爆剤となったのは、タイの国民的パウダーとして知られるシーチャンの「トランスルーセントパウダー」。「マスクをしていても崩れない」といった評判がSNSで拡散した。

※日経トレンディ2023年2月号より。詳しくは本誌参照

キャシードールなどの人気ブランドはドラッグストアや雑貨店で流通。日本機能性コスメ研究所は9ブランドを展開。キャシードール モンスーンカラーマスカラ(左)。シーチャン ベア パーフェクト グローイング トランスルーセントパウダー(中)。ソーグラム プチポケット アイシャドウパレット(右)
キャシードールなどの人気ブランドはドラッグストアや雑貨店で流通。日本機能性コスメ研究所は9ブランドを展開。キャシードール モンスーンカラーマスカラ(左)。シーチャン ベア パーフェクト グローイング トランスルーセントパウダー(中)。ソーグラム プチポケット アイシャドウパレット(右)

タイコスメ

独自の進化を遂げた落ちにくいコスメ 韓国に代わりタイが「プチプラ」筆頭に

 海外発の韓国や中国コスメが人気のなか、「タイコスメ」が第3勢力として急浮上している。タイ発のブランドを複数手掛ける日本機能性コスメ研究所によると、2022年の売り上げは実店舗だけで前年比200%超。想定を上回る成長で、既に供給が追い付かないほどニーズが高まっている。

 タイコスメは高温多湿な気候に合わせ、「落ちにくい」「崩れにくい」独自の進化を遂げてきた。気候の影響で肌トラブルを抱える国民も多いため、低刺激のスキンケア製品なども充実している。マスクが手放せず夏も年々暑くなる今、日本にもうってつけの特徴を持っているのだ。

 現地在住者などの間では高く評価されており、定番土産の一つでもあった。一方で日本機能性コスメ研究所の林紗陽氏は、「現地のメーカーが『日本製コスメが高品質過ぎて入り込む余地がない』と考えたためか、日本はアジアで数少ないタイコスメが進出していない空白地帯だった」と言う。そこに目を付けた同社は約3年前から「SRICHAND(シーチャン)」や「CathyDoll(キャシードール)」といった複数ブランドの日本展開を始めた。

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