クリエーティブなZ世代の心をくすぐる、カスタマイズ重視のフルーツオレ専門店「The Label Fruit(ラベルフルーツ)」が人気だ。写真の“映え”に留まらず、被写体を通して自分の「好き」を表現できる仕掛けや、商品を受け取るまで完全非対面で、「非日常」な購買体験ができる仕組みを採用したことが功を奏した。
※日経トレンディ2022年7月号より。詳しくは本誌参照
The Label Fruit(Showcase Gig)
クリエーティブなZ世代の心をくすぐる 「カスタマイズ」重視のフルーツオレ専門店
若者のトレンド発信地・原宿で、2021年12月にオープンしたフルーツオレ専門店「The Label Fruit(ラベルフルーツ)」が人気だ。1本918円(税込み)からながら、休日は1日600人以上が訪れ、予約枠が埋まる日もある。
フルーツオレはフレーバーによって色が異なる、果物をトッピングできるなどアレンジの幅が広い。このカスタマイズ性がZ世代を捉えた。ミルクの種類や甘み、トッピングなど細かく味わいが選べるのに加え、秀逸なのがラベルの文字やデザインも自由にカスタマイズできること。好きなアイドルの名前を入れ、フレーバーだけでなくラベルもそのテーマカラーに合わせるなどして、その写真をSNSに投稿することで推し活に使うというZ世代ならではの楽しみ方が広がっている。
同店の設計や演出などを手掛けたShowcase Gig取締役の中野彰氏は、「Z世代は強いクリエーティブ志向が顕著で、写真もただ『映え』を目指すのではなく、被写体を通して自分の『好き』を表現するツールになっている。それらのニーズに応える店舗づくりを一貫して目指したのが成功の一因」と言う。
もう一つの特徴が、モバイルオーダーで注文し、指定した時間にスマートロッカーで商品を受け取る「完全非対面」の仕組み。商品を受け取る際に、注文内容と連動した“自分仕様”のデジタルアートが演出される、店内のロッカーが鮮やかに装飾されているなど、Z世代の心をくすぐる工夫がある。
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