売り場で思わず目を引く、斬新なデザインが特徴的な異色の文具ブランド「COE365(コエサンロクゴ)」(プラス)に若者の支持が集まっている。パッケージなどの平成レトロなイラストと、環境に配慮した製品であることを打ち出し、発売して以降も取り扱い店舗が拡大。ヒット文具に名乗りを上げている。

※日経トレンディ2022年6月号より。詳しくは本誌参照

「COE365」(プラス)。COE365はノート、修正テープなど第一弾として5商品を発売したプラスの文房具ブランド。パッケージや商品のイラストは色やテーマが異なる5種類がある
「COE365」(プラス)。COE365はノート、修正テープなど第一弾として5商品を発売したプラスの文房具ブランド。パッケージや商品のイラストは色やテーマが異なる5種類がある

COE365(プラス)

ヒアリングで見えた驚きの「レトロ」観 「エモロジー」を打ち出す新文具がヒット

 売り場で思わず目を引く、斬新なデザインが特徴的な異色の文具ブランドに若者の支持が集まっている。2022年2月に第一弾としてルーズリーフバインダーや修正テープを発売した「COE365(コエサンロクゴ)」(プラス)だ。主に若者が心を動かされた時などによく使う言葉「エモい」と、「エコロジー」を合わせた造語「エモロジー」をコンセプトにしている。

インフルエンサーを起用 横のつながり重視で認知拡大
インフルエンサーを起用 横のつながり重視で認知拡大
インフルエンサー(画像は松村キサラ氏)を起用し、Instagramなどを通して認知拡大を目指す。「インフルエンサーや友人などの影響力は大きい」(プラス 製品クリエイティブ本部の原田くるみ氏)

 パッケージや商品は、学生時代の懐かしい風景画が人気のイラストレーター・純頃(じゅんごろ)氏が書き下ろした5種類のイラストを全面的に取り入れたデザインに。商品の外箱などにあるQRコードを読み取ると、「放課後の教室」など各イラストとリンクした音楽が聴ける仕掛けも作って、「エモい」体験をユーザーに提供する。加えて、修正テープなら本体の93%が再生プラスチックで外箱には古紙を使用するなど、全商品が「エコ」にも配慮している。

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