※日経エンタテインメント! 2022年9月号の記事を再構成

注目のバーチャルタレントに、ニッポン放送の吉田尚記アナと一心同体の〝バーチャル部下〟である一翔剣アナが聞く連載。今回のゲストは、ゲームに本気で取り組むVTuberが集まりeスポーツの良さを広げていくプロジェクト「ぶいすぽっ!」に所属する胡桃のあさん。2020年に活動を開始。ゲームのプレー動画をメインに歌や雑談配信をするほか、eスポーツ大会にも出場するなど、VTuberとeスポーツゲーマーを両立させています。21年10月の『Apex Legends』の大会「第7回CRカップ」では、優勝する実力の持ち主です。

胡桃のあ
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胡桃のあ(くるみ・のあ)
2月13日生まれ。2020年に、eスポーツの良さを広げていく次世代VirtualeSportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」のメンバーとして活動開始。Iris Black Games所属。21年、「第7回CRカップ」に、チーム「Candy pop」として出場し優勝。YouTubeチャンネルの登録者数は45.1万人

――配信者になる前からFPSのヘビーゲーマーだったんですか?

胡桃 ヘビーではなかったですね。FPS(注1)に手を出したのは、割と遅かったと思います。ゲーム自体、まずTPS(注1)の『スプラトゥーン』シリーズにハマって、その後ゲーミングPCを買ったんです。そこからFPSの『PUBG』を始めました。ぶいすぽっ! に入った当時にプレーしていたタイトルも『PUBG』でした。

――どういった経緯でぶいすぽっ! に入ったのでしょう。

胡桃 一緒に『PUBG』で遊んだりしていたぶいすぽっ! のメンバーから、「入らない?」とお誘いを受けたのがキッカケです。最初はVTuber界を全く知らなくて、断ったんですよ。でも、その1年後にまた誘われて。当時は将来やりたいことが何もなかったから、1回くらいやってみるか、という軽い気持ちで始めました。

――初配信はどんな感じだったか覚えていますか?

胡桃 『Apex』のプレー動画を配信したら、視聴者さんが500人くらい来てくれて、すごくうれしかった記憶があります。ただ正直緊張しすぎてあまり覚えていないっすね。今は一人称が“僕”なんですけど、初配信では“私”“あたし”といろいろ混じってました(笑)。

――初回配信で視聴者数が500人は順調なスタートと言えますが、そこからどんどん増えていくわけですよね。

胡桃 大会に出てから変わった気がします。僕のことを知らないリスナーさんに存在を知ってもらえて、多くの方にチャンネルへ来てもらえるようになったと思います。

――特に心に残っている大会や対戦を教えてください。

胡桃 第1回CRカップ(20年8月)ですね。初めてぶいすぽっ! 以外の人、にじさんじの勇気ちひろちゃん、CrazyRaccoonのきなこさんとチームを組んで出場した大会で。当時、デビューしたばかりやったのですごく緊張したんですけど、2人とも優しくしてくれたのも印象的だったし、優勝できそうでギリギリ負けてしまった悔しさも残っています。「絶対勝てたのに!」と悔し泣きしてしまいましたね。

(注1)FPSとTPS・・・FPSは一人称視点シューティングゲームのこと。文中では『PUBG』のほか、『ApexLegends』『VALORANT』もこれにあたる。一方のTPSは第三者視点シューティングゲームの略。

eスポーツ大会で活躍

――その後、第7回CRカップで優勝されていますよね?

胡桃 「やっとだ!」という気持ちでしたね。それまではゲームにも大会にも全然慣れていなくて、ずっと余裕がなかったんですよ。でも練習と本番を積み重ねていくことで慣れて、緊張せず気持ちに余裕ができて、周りが見えるようになった。練習期間は準備やトレーニングの様子を配信したりもするのですが、そこではうまく動けなかったこともありました。本番でやっとチームの動きがかみ合って優勝できたからうれしかったっすね。

――「第1回CR VALORANT」(21年6月)でも、『VALORANT』世界大会3位のZETA DIVISIONエースプレーヤー・Laz選手に勝ったことが大きな話題に。

胡桃 初心者枠での出場で、そこで初めて『VALORANT』に触ったんですよ。今までのゲームの操作性と違ったので、最初は思うようにプレーできなくて大会中はずっと悔しいなと思っていました。だけど、Laz選手との1対1の勝負では完全にゾーンに入って、気づいたら勝っていた感じで…。これまでFPSをやってきた積み重ねで、勝手に手が動いたんだと思います。もちろんハンディも、もらっていたのですが、気持ちで勝ち切れたのかもしれません。

――すごく負けず嫌いですよね。

胡桃 負けず嫌いです。初めはこのゲーム楽しいよ! みんなも一緒にやろうぜ! くらいの気持ちで活動を始めたけど、CRカップやVTuber最協決定戦などの大会に出るようになって、1番になりたい! と気持ちが変わりました。

――「果てしなくゲームが強くなりたい」というのが今の目標?

胡桃 ゲームだけじゃなくて、これからはお歌を含めたいろんなことに挑戦していけたらと思います。今後はぶいすぽっ! で3D配信を目指していく予定なので、活動の幅も広がるなって。需要があればアーティストデビューやお声が掛かればARのライブにも出演してみたい。活動すればするほど、これに挑戦してみたい! という欲が増えていて、今はできることは全部やっていくぞ! という気持ちです。

――最後に、ゲームが強くなるために大切なことって何ですか?

胡桃 練習あるのみ。練習した分だけ結果が出る世界だと思うから。僕は、睡眠時間を削って配信しても、苦じゃないんですよ。むしろゲームをめちゃくちゃ頑張っている姿を視聴者さんが見て、「プレーを参考にしてします」「胡桃のあちゃんみたいに強くなりたいです」と言われたらすごくうれしい。そう思われるためにも頑張って練習しようという気持ちがありますね。

一翔剣
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一翔剣(いっしょう・けん)
ニッポン放送アナウンサー吉田尚記と声と経験を全て共有する、「部下」。毎週日曜23時30分から放送中のメタバースラジオ『ミューコミVR』パーソナリティー。「7月、声帯ポリープの手術で1カ月お休みを頂いたので、8月は全開で活動します!」
(C)ぶいすぽ