日経エンタテインメント!本誌で掲載中の、注目のVTuberを紹介する連載「VOV -voice of virtual entertainer-」。今回はネットのスペシャル版として、「ホロライブプロダクション」の男性VTuberグループ「ホロスターズ」のメンバー・夕刻ロベルさんをゲストに迎えます。YouTubeチャンネルの登録者数は25万人超。隠れ家的BAR「ROBEL(ロベル)」のマスターで、配信内容は雑談が中心。明るく軽快なトークで人気を博しています。2022年6月26日には3周年記念イベントホロスターズの「HOLOSTARS 3RISE SUPER FAN MEETING ~FLAGSHIP~」も控えています。聞き手は、ニッポン放送の吉田尚記アナと一心同体の“バーチャル部下”である一翔剣アナです。
――ロベルさんはソロ雑談やコラボ相手を招いての雑談など、トークメインの配信が多いですよね。お話するのが得意だから配信の世界に?
ロベル もともと人と話すことが好きでしたし、小さい頃から人前に出るのが苦ではなかったのもあり、この性格が生かせそうというのはありました。ただVTuberの世界に入った一番のきっかけは、ゲーム『アイドルマスター』と配信が好きだったからですね。『アイドルマスター』はライブやイベントなど現場に行くくらい好きで、『アイドルマスター SideM』のステージを見た時に「キラキラしているな…」と憧れの気持ちがありました。それと同時に配信も好きでゲーム実況などをよく見ているなかでVTuberが活躍し始め、VTuberの男性アイドルグループ「ホロスターズ」を知り、自分もやってみたいと思って配信の世界に足を踏み入れました。
――VTuberっていろんな方たちとのコラボでファンが広がっていく世界だと思うのですが、『アイドルマスター』のオタクをしていた時から1人ではなく友達とワイワイするタイプだった?
ロベル 1人よりは複数人で楽しむことが多かったかもしれません。僕の友達だけではなく、友達の友達とコミュニティを広げることや誰かの家に集まってアニメ一気見しようぜ!とかをやっていました(笑)。みんなでワイワイするのが楽しくて好きだったのもありますが、自分と同じ人生を歩んでいる人がいないからこそ、僕の知らない世界や知らない分野を知っている人とお話するのがすごく好きだったんです。なので、VTuberの活動を始めてからもいろんな人と話していきたいとデビュー当時から思っていました。
VTuberだからこそ人前に立てる
――かなり“陽”なオタクですよね。アイドル活動も「僕なんかが…」とならず「やっとこの時が来たか!」という感じだった。
ロベル 自己肯定感が高くて、自分のことが大好きなんですよ(笑)。それで人前に立つ憧れがあったのですが、少し気恥ずかしさもあったので、今の形で人前に立つことに挑戦できる機会があった。これなら自分も人前に立てる!と自信につながりました。
――自己肯定感が高いとのことですが、VTuberの活動をしていて「つらい」「辞めたい」と感じたことは?
ロベル デビューしてから今まで一度もないですね。ありがたいことに楽しくやらせてもらっています。というのも、僕は「配信はやりたくなったらやる」スタイルなんですよ。気分屋なところがあるから、事前に配信枠を取っていても休むこともあります。無理して配信をすると楽しんでいない感情が視聴者の方たちにも伝わってしまうと思うので、気分が乗らない時は無理をしない。
――逆に「無性に配信をやりたい!」と思い立つこともある?
ロベル 誰かの配信や自分のアーカイブを見ていると、「ふと配信やりたい!」となって、秒でサムネイルをつくり、3時間雑談配信をすることもあります。突発的にやってしまうから、事務所に「またコイツ…」と思われているんじゃないかな…(笑)。
――ホロスターズの活動についてはいかがでしょう。
ロベル ホロスターズももうすぐ3周年を迎えますけど、ありがたいことに楽しく活動しています。お手紙が届いたり、ライブで自分にペンライトを振ってくれたりすると、目に見えて応援してもらっていると実感できるのはうれしいです。今でも『アイドルマスター』を応援している側ですが、応援される側になったんだなと思います。
――ロベルさんから見て、ホロスターズとはどんなグループですか?
ロベル 個性にあふれたグループですね。歌がうまい人、ゲームがうまい人、お芝居が得意な人、僕みたいにおしゃべりが好きな人…普段はおのおので個性を生かして活動しながら、時には企画やライブ・イベントで多様なメンバーが集まる。そうすることで誰かのファンがほかのメンバーに興味を持って…とどんどん広がっていく感覚があります。また、メンバーみんなホロスターズに対する思いが強くて「男性VTuberグループ=ホロスターズとしたい!」と同じ目標を持って活動をしています。
――2022年6月26日には3周年記念イベント「HOLOSTARS 3RISE SUPER FAN MEETING ~FLAGSHIP~」も予定されています。
ロベル 活動して3年たったからこそできるようになった企画も考えています。これまで応援してくださったファンの方には「こういうこともできるようになったんだ」と感じてもらいたいです。そして、このライブがホロスターズというグループを知ってもらうキッカケになればいいなとメンバー全員で動いているので楽しんでいただけたらと思います。
――『アイドルマスター』への憧れからステージに立つ側にもなって、かなり夢がかなっていると思うのですが。
ロベル 夢がかなったら新しい目標を立てるようにしています。もっとたくさんの人に見てもらいたい、好きな人とお仕事できるようになりたい、VTuberの方に限らず様々な分野の方とお話したい、自分主体のイベントをやりたい…など常に目標をアップデートしていて。この活動が義務的なものにならないように、楽しく続けられるように、新しい目標を立てて夢をかなえていけたらという気持ちで今後も取り組んでいきたいと思っています。