※日経エンタテインメント! 2022年5月号の記事を再構成

注目のバーチャルタレントに、ニッポン放送の吉田尚記アナと一心同体の“バーチャル部下”である一翔剣アナが聞く新連載。初回ゲストは、YouTubeチャンネル登録者数190万人、昨年の年間スーパーチャットランキングで世界4位の兎田ぺこらさん。ゲーム実況を主に、歌やお悩み相談などの配信をしています。

兎田ぺこら(うさだ・ぺこら)
1月12日生まれ、永遠の111歳。19年「ホロライブ」3期生として活動開始。配信内容はゲーム実況、歌、雑談など。21年は「日清カレーメシ」のTVCMに出演したほか、YouTube年間スーパーチャットランキング世界4位(Playboard調べ)、最も視聴された女性ストリーマーランキング世界3位にランクイン(Stream Hatchet調べ)

――私は元来、大のアイドルファンでもあるのですが、兎田さんの配信を見ていると、「アイドル道」みたいなものを感じます。かわいいだけじゃなくて、その先の信念みたいなもので楽しませようと。元Berryz工房の嗣永桃子さんの大ファンだそうですが、VTuberになろうと思ったのはアイドルになりたかったからですか?

兎田 確かに嗣永さんはイベントに行ったことがあるほどの大ファンぺこですが(笑)、VTuberになりたいと思ったのはアイドルになりたかったわけではなく、単純に配信が好きだったからぺこですね。もともと動画が好きでいろいろ見ていたのですが、VTuberさんの生配信を見て衝撃を受けました。リアルタイムで体が動いたり表情が変わったりしていて、新しい配信の形だと思ったと同時に、分かりやすく配信がクオリティーアップしているなと。しかも、VTuber配信者のみなさん、すごく楽しそうで。自分もいろんな人と楽しさを共有したいと思い、ホロライブに入りました。

――どんなところに配信の魅力を感じますか?

兎田 シンプルに楽しいですよね。例えば、すごく難易度の高いゲームのプレー実況を配信している時、くじけそうになりながらもリスナーさんの応援コメントを見て掛け合いして頑張って進めて、最終的にクリアできたらみんなで一緒に『やったー!』と喜びを分かち合える。1人でゲームをしているのも楽しいぺこですが、リスナーさんがいるとより楽しさを味わえるぺこですよ。ぺこらにとって、その楽しさは唯一無二だと感じますし、生配信の醍醐味だと思います。

――兎田さんのゲーム実況はリアクションがすごく魅力的です。

兎田 心から楽しんでいないとリスナーさんは気づきますからね。なので、どんなゲームでも全集中して楽しむことを大切にしていますぺこ。苦手なゲームや挑戦的なゲームもあるぺこですが、1つひとつ楽しんでプレーする。そうするとああいうリアクションになるぺこです(笑)。例えばぺこらは、RPGをやったことがなくて、初めての『ドラゴンクエスト』の実況配信は、かなりの挑戦でした。クリアまで時間がかかるし、モチベーションも保てるかという不安もありました。だけど、配信をしてみたら本当に楽しくて。そういう経験もあって、基本は全力で楽しもうという気持ちでいますぺこ。

――同じゲームの配信ばかりだと新鮮味も失われてくるから、少しでも挑戦しようみたいな思いも?

兎田 それはありますぺこね。毎回同じゲームだと、リスナーさんもぺこらがどんなリアクションをするのか読めてしまうので、なるべくゲームやジャンルが続かないように配信スケジュールを組んでいますぺこ。ハマっちゃうと同じゲームばかりすることもあるぺこですけど(笑)。去年はほぼ毎日配信をしていたので、ネタが尽きないようにするのが大変ぺこでした。

毎日配信が居場所を作る

――ネタ探しはどうやって?

兎田 新作のニュースを見たり、動画の再生数が伸びているゲームは何か調べたり、みんなが生配信をやっているゲームを参考にしたり、本当に日々新しいゲームのネタを探していますぺこ。ゲーム以外の企画を喜んでくれるリスナーさんもいるから、VTuberさんだけでなくYouTuberさんの生配信を見て、ネタの参考にさせてもらうこともあります。テレビを見たり、街を歩いていたり、ネタになりそうなことはメモを取って。常にアンテナを張っています。

――本当に毎日配信のために全力なんですね。

兎田 ぺこらは、毎日配信すること=リスナーさんが見やすい環境だと考えています。「毎晩必ずぺこらがいる」と思ってもらえていたら、時間がある時にいつでも見てもらえるぺこじゃないですか。ぺこらがリスナーとして配信を見ていても毎日配信している人の方が見やすいと思うから、毎日配信するのは大変なこともあるけど、なるべく毎日やった方がいいかなって。

――今後の活動について何か考えていることはありますか?

兎田 ホロライブとしてアイドルの活動もしているので、そちらにも力を入れたいぺこですね。「アイドルのぺこちゃんも好きだよ」と言ってくださる方も多いから、ライブなどの晴れ舞台に向かって頑張っていけたらいいなって。あとは今と変わらず、ずっと楽しく配信を続けていきたいぺこですね。

――今後どんな“兎田ぺこら像”を作りたいと考えていますか?

兎田 やんわりとですが、“ぺこら=楽しそう”なイメージであれと思っていますぺこ。大変そう、辛そうみたいなネガティブな印象ではなく、いつも笑っているよねって感じてほしいな。だからゲームも全力で楽しもうと思っています。ゲーム中に口が悪くなることもありますが、エンタメとして見てもらえたら幸いですぺこ(笑)。

一翔剣(いっしょう・けん)
ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記と声と経験を全て共有する、「部下」。毎週(日)23:30から放送中のメタバースラジオ『ミューコミVR』パーソナリティー。YouTube一翔剣ちゃんねるでは、毎週(日)-(木)22:30からワンオペ生配信中。デザインはHoney Worksのヤマコさん
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構成/阿部裕華

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