Z世代ヒット予測2022 第9回

宅飲みパーティーゲームや「食べられるお茶」、メンズネイルサロンなど、次々とZ世代ヒットを飛ばしてきた僕と私と(東京・渋谷)代表の今瀧健登氏。老舗酒蔵とコラボし、クラフトコーラリキュールを新たに仕掛けていくという。異色コラボの勝算は?

クラフトコーラリキュールはAikaブランドで発売予定(写真はAikaのフルーツビール)
クラフトコーラリキュールはAikaブランドで発売予定(写真はAikaのフルーツビール)

 「若者の酒離れ」といわれる世間の“常識”に反して、完売続出した宅飲みパーティーゲーム「ウェイウェイらんど!」をご存じだろうか。

 ドイツ生まれのリキュール「クライナーファイグリング」のミニボトル(20ミリリットル)12本と、すごろくがセットになったもので、ミニボトル自体を駒として遊びながら飲むという趣向だ。単においしい酒を提供するのではなく、若者たちが集まって酒を飲むときの体験設計までセットにした点が新しい。

宅飲みパーティーゲーム「ウェイウェイらんど!」
宅飲みパーティーゲーム「ウェイウェイらんど!」

 このウェイウェイらんど!を企画したのが、Z世代向けの商品企画やプロモーションを手掛ける僕と私と(東京・渋谷)代表の今瀧健登氏だ。自身も24歳のZ世代で、ドライフルーツと茶葉が入った「食べられるお茶」の「咲茶(さくちゃ)」や、2021年12月にオープンしたメンズネイルサロン「KANGOL MEN'S NAIL SALON」など、矢継ぎ早にヒットを飛ばしてきた。

 そんな今瀧氏が次に仕掛けるのが、老舗酒蔵と共同開発しているクラフトコーラリキュールだ。「日本ならではのクラフトコーラのお酒として、海外需要も捉えていきたい」という今瀧氏。一体どんな勝算があるのか。

クラフト=自分らしさの象徴に

 共同開発しているのは、山形県東根市の六歌仙。1972年に山形県北村山地区(東根市、村山市、尾花沢市、大石田町)にある5つの酒蔵が集まり創設された老舗酒蔵だ。日本一辛口な日本酒という「山法師 純米爆雷辛口 原酒生酒」や、スパークリング日本酒の「Hitotoki」など、個性的な酒造りで知られる。

 開発中のクラフトコーラリキュールは、六歌仙が扱う「本格焼酎ごうじょっぱり」をベースに、山椒(サンショウ)などの和素材を取り入れたクラフトコーラ原液を混ぜ合わせたもの。自分の好みの濃さになるように炭酸で割って楽しむ。クラフトコーラの甘みには果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)や砂糖を極力使わず、六歌仙の麹(こうじ)でつくった甘酒を活用。これにより、日本酒を飲んだときのように麹の香りがすっと鼻に抜ける特徴的な後味になるという。

 僕と私とは、21年12月にクラフトビールのD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)ブランド「Aika」を立ち上げており、クラフトコーラリキュールもAikaブランドで提供する。早ければ22年5月中にはクラウドファンディングを行う計画だ。

 まず、今瀧氏がクラフトコーラ×老舗酒蔵という異色のコラボに目を付けた理由はシンプルだ。コーラを使った酒は味のラインアップの1つとしてコーラハイボールやチューハイがあるくらいで、市販品では浸透しているとは言いがたい。まして、老舗酒蔵が手掛けて和の要素を強めたクラフトコーラリキュールは存在しない。最初から突き抜けた差別化要素があるということだ。

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