Z世代ヒット予測2022 第1回

1990年代半ば以降に生まれたZ世代。消費の主役に躍り出ようとしている彼ら彼女らの支持を得ることは、企業の商品開発・マーケティングにとって重要さを増している。Z世代は、どのような切り口の商品・サービスに引かれるのか。Z世代の「次のヒット」を大胆予測する本特集第1回では、ヒット予測ベスト8を発表する。

(写真/Shutterstock)
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 企業にとって、次の消費を担う若者開拓は最重要課題だ。とはいえ、「トレンドの移り変わりが激しいZ世代は、捉えどころがない」と、頭を悩ませる企業の商品開発、マーケティング担当者は多いことだろう。

 一方で、Z世代のインサイトを的確に捉え、支持を集めている商品・サービスが存在することも事実だ。また、トレンドセッターである若者発のヒットが上の世代にまで波及する例も増えてきている。Z世代の理解に手をこまねいていては、いずれ事業が立ちゆかなくなることは企業の共通認識だろう。

 そこで今回、日経クロストレンド編集部は、Z世代の調査を行う専門家やZ世代経営者、Z世代インフルエンサーなどへの取材を通して、Z世代ヒット予測ベスト8を選出した(下表参照)。すでにヒットの兆しが出てきている商品・サービスの中から、次の展開やZ世代の心を捉える仕掛けがあるものなどを選出し、今後の売れ行き予想や新規性、ほかの世代への影響力を加味して総合的に判断した。

 これらが、なぜZ世代トレンドを象徴する商品・サービスといえるのか。そこには、どのようなZ世代向けの仕掛けが隠されているのか。ベスト8に挙げた商品・サービスの詳細については、2022年4月20日(水)以降に掲載していく。

■ 発表! Z世代ヒット予測2022
■ 発表! Z世代ヒット予測2022
注)今後の売れ行き予想や新規性、ほかの世代への影響力を5段階で評価した。同順位ではあいうえお順
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Z世代ヒットの根底にある「4大インサイト」とは?

 当然ながら、「Z世代」という「人」は存在しない。嗜好の多様化が顕著なZ世代において、かつてのようなメガヒットは生まれにくくなっており、今回ベスト8に選出した商品・サービスも、すべてのZ世代に受け入れられるとは言い切れない。

 しかし、ヒット予測ベスト8を俯瞰(ふかん)してみると、Z世代の消費を理解するうえで重要なポイント、かつ本質的な変化を見いだせる。特集第2回 Z世代の4大インサイトと3つの誤解 「顧客=消費者」はもう古い では、電通若者研究部(電通ワカモン)の用丸雅也氏によるZ世代インサイトの最新4分類を基に解説していく。

(背景写真/Shutterstock)
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 電通ワカモンは同社の各部署に所属するメンバーが集まるプランニング&クリエーティブユニットで、2年に1回実施する1万人規模を対象にした「若者まるわかり調査」や、企業とZ世代の共創プラットフォーム「βutterfly(バタフライ)」を運営するほか、毎月行う「大学生定点調査」を通してZ世代のインサイトを導き出している。特集第2回では、Z世代のインサイトを踏まえて企業はどのように向き合うべきか、現状はびこる「3つの誤解」についても解きほぐす。