2022年4月4日発売の「日経トレンディ2022年5月号」 ▼Amazonで購入する では、「老いない食事&ゆるトレ」を特集。人生100年時代の到来を考慮し、「生涯現役」という望みに応える4つのアプローチを取り上げる。もっとも重要な役割を果たす「食事」や、身体機能を高める「運動」など、興味を持ったものから始めてほしい。
※日経トレンディ2022年5月号より。詳しくは本誌参照
老いない体、いつまでも健康な体を手に入れることはカンタン。これが本特集が掲げるテーマだ。
仕事や日々の生活で「疲れやすくなった」「風邪を引くことが多くなった」と、以前に比べて体の不調を何となく感じるようになった人は多いだろう。放置したまま年を重ねると、その度合いは悪化し、公私のパフォーマンスに大きな影響を与えかねない。2016年、書籍『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の日本発売以降、強く意識されることになった人生100年時代の到来も考慮すれば、老いを遠ざける重要性はますます高まる。
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本特集は、「生涯現役」という望みに応える4つのアプローチを取り上げた。老いない体の土台づくりとして最も重要な役割を果たす「食事」は、パート1で取り上げる。実は老化を防ぐには、これまで当たり前だと思っていた常識が通用しない。真っ先に抑えるべきは、カロリーではないのだ。
【PART1】体の炎症を抑えて疲労知らずの「食事」
キーワードは「AGEs(エージーイーズ)=終末糖化産物」と呼ばれる物質で、細胞や臓器に炎症を引き起こす原因になる。そのため、蓄積防止が老いを遠ざけることにつながる。そこで、このパートではAGEsに対抗するお手軽メソッドを解説。コンビニ食材を中心にした老化防止レシピや、AGEsを多く含む「食べてはいけないメニュー」ランキングについて紹介している。また、老化を加速させる酸化ストレスを防ぐカレーライスのレシピを本誌が考案。スパイスの黄金比率を導き出した。
【PART2】「運動」のひと工夫で柔軟性と筋力を両取り
パート2では、食事との両輪で筋力を保ち、身体機能を高めていく「運動」を取り上げる。ただ、過度な筋トレなど、つらい思いをする必要はない。下の写真の通り、椅子に座ったり、床に寝そべったりしながらでも、筋力や柔軟性は鍛えられるのだ。記事ではそのために必要な動きを、ステップを踏んで解説した。
【PART3】日々の「習慣」が物忘れやうっかりミスを減らす
日々の「習慣」に潜む老化リスクを取り上げたパート3は、目からうろこの内容だ。
「物忘れの頻発は、スマホ依存による脳過労の疑いあり」「歯周病が、動脈硬化や糖尿病など様々な病気の引き金になる」。こうした老いを遠ざけるのに必要な情報と、簡単に実践できる解決策を識者が解説する。
【PART4】良質な睡眠、栄養対策は「テック」で実現
そして、最後のパート4は「テック」だ。最新技術を駆使すれば、老いや体の不調を遠ざけることができる。特に注目したのは睡眠の改善ツールだ。目玉は世界中で話題のハイテク指輪、「Oura Ring(オーラリング)」。指にはめられる小型の活動量&睡眠ロガーで、健康志向の強いアーリーアダプターを中心に話題を集める。近年の研究で老いとの関係が明らかになった睡眠の状態を計測するため、このオーラリングを含む計7つのデバイスやアプリを実際に試した。また、健康状態を詳しく把握するのに便利な商品やサービスも取り上げている。
こうした4つのアプローチで、老いはカンタンに遠ざけられる。興味を持ったものから早速、始めてほしい。
■NMN、老化細胞除去ワクチン、老化防止の最新研究に迫る
老いに対する医学・医療分野の研究は活発だ。慶応義塾大学医学部の百寿総合研究センターもその一つで、100歳以上の医学的特徴を研究中。また、抗老化成分「NMN」の解明も進み、これを含むサプリメントも商品化されている。1日当たり数千円と高額だが、人気だ。
21年12月には、マウス老化細胞除去ワクチンの開発に、順天堂大学大学院の南野徹教授らが成功したことが明らかに。老化細胞の表面にある特有の抗原を標的にするという。老化細胞は、たまると様々な病気を引き起こす。例えば血管では動脈硬化、内臓脂肪なら糖尿病になりやすい。さらなる進展に期待だ。
(写真/岩田 慶=fort、古立 康三、近森 千展、山本 琢磨)
●老化の原因は焦げ付き!? 終末糖化産物「AGEs」をためない食事術
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●眠りを可視化する話題のハイテク指輪を試した
●超高額、機体の抗老化成分「NMN]ってなんだ?
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