
- 全6回
インサイト創出術
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- 第1回
- 2022.04.11
「マーケリサーチ不要論」の真相は? インサイト調査市場が激変 「こんな商品が欲しかったんだ!」……。そんな声が上がるようなインサイト発掘型の商品はどのようにすれば企画、開発できるのか。希代のマーケターや経営者の中には、マーケティングリサーチ不要論を唱える人もいる。消費者モニターに聞いても答えは出てこないというのが理由だ。ただし、国別に見たリサーチ市場規模で日本は決して高い位置にはいない。一方、リサーチ業界はインサイト産業へと業域を広げ、事業会社のマーケティングパートナーを志向する。「インサイト発掘」を取り巻く現状と進化の方向を整理する。 -
- 第2回
- 2022.04.11
人の「悪」の部分も見よ 消費者インサイトの基本と落とし穴 「消費者が潜在的に持っている欲求」と言われるインサイト。“顕在化されていないニーズ”ということは何となく頭で理解していても、その本質や具体的な調査方法までを説明できるだろうか。『「欲しい」の本質 人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方』(宣伝会議)の共著者の一人であるデコム(東京・品川)の大松孝弘氏が、インサイトの基本と落とし穴について解説する。 -
- 第3回
- 2022.04.13
報道ベンチャーがリスニングツールに参戦 n=1、千3つを抽出 報道テックベンチャーのJX通信社が2022年2月、ソーシャルリスニングツール「KAIZODE(カイゾード)」の本サービスを開始。マーケティング支援以外の業界からの参入は異例だが、SNSの膨大な投稿から事件・事故関連投稿を抽出するノイズ除去技術を応用し、見落としがちなインサイトを拾い上げる。顧客理解の“解像度”は高まるか? -
- 第4回
- 2022.04.13
ハルメク流、シニアのインサイト発掘術 「自宅写真」がヒントに 販売部数42万部を誇る人気の定期購読誌「ハルメク」。ターゲットであるシニア女性からくみ取ったインサイトを特集企画や通信販売の商品開発に生かし、ヒットを連発している。インサイトの源泉になるのがハルメク読者を中心とした「ハルトモ」だ。約3700人ものモニター会員組織からシニア世代の心理をどう読み取るのか。同社のシンクタンク「生きかた上手研究所」の所長である梅津順江氏に話を聞いた。 -
- 第5回
- 2022.04.15
11年前は不発 15回の消費者調査でアサヒが掘り起こしたインサイト 缶ビールでありながら泡が立ち、広い間口でゴクゴク飲める「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」は、「こんな缶ビールを待っていた」とビール党をうならせたインサイト発掘型商品だった。この商品に確かな市場性があることの確認と、新奇性をアピールするポイントを探るため、リサーチは15回におよんだ。 -
- 第6回
- 2022.04.15
調査で女性の本音を突き止めたオルビス メーク落としを癒やしに 先行販売分が即完売。緊急追加するほどの人気となり、2020年2月の一般販売後も大ヒットを記録したクレンジング剤(メーク落とし)が、化粧品メーカーのオルビスが提供する「オフクリーム」だ。女性にとってクレンジングとは何か、どうすれば思わず手に取りたくなるかについて、定量・定性調査でインサイトを突き詰め、正解を導き出した。