「出品されているコンテンツの中ではイラストが多い」と語るのは、GMOインターネットグループのNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」を運営するGMOアダム(東京・渋谷)の林智美氏。21年8月にβ版としてスタートしたAdam byGMOは、同12月13日に英語版対応を開始して正式版に移行した。もともとイラスト投稿サイトで作品を投稿していたアーティストたちからの出品が多かったが、アスリート、音楽家、声優など幅広いジャンルのクリエイターが参加している。
21年12月16日に投入したのが小室哲哉氏の楽曲NFT。GMOインターネットグループのグループソングで小室氏が書き下ろした「Internet for Everyone」をオークション形式で販売した。元楽曲をパートごとに6トラックに分解し、1トラック3万円からでオークションを開始。購入・保有特典として先着10人に、小室氏が新たに弾いたシンセサイザー音源も届ける商品だった。12月30日にオークションを終了したが、初回販売分には最高約380万円の値がついた。
坂本龍一氏による「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディーを分割した1音ずつのNFTも販売した。分割した595音のNFTには、それぞれの音が位置する小節の楽譜画像もつく。価格は1音1万円(税込み)。21年12月21~23日に販売したが発売直後に完売した。購入者のみが参加できる「直筆楽譜を購入できる権利NFT」オークションも開催。アーティストは再販を推奨していないというが、再販売中のNFTには100万円を超える値が提示されているものも少なくない。
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