JO1を生んだサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(2019年)に参加した4人により、20年4月に結成された少数精鋭のボーイズグループ・OWV(オウブ)。ダンスや歌唱の確かなスキルに加えて、大人っぽさやセクシーを持ち味とする一方、親しみやすい素顔とのギャップでもファンの心をつかんでいる。

OWV(おうぶ)
2020年 4月11日、2019年開催のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加した4人により結成
2020年 9月30日、1stシングル『UBA UBA(ウバウバ)』にてメジャーデビュー。12月、『GIVENCHY BEAUTY』ジャパンアンバサダー就任
2021年 4月11日、初の有観客ライブ『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』を開催。10月13日、1stアルバム『CHASER』リリース
2022年 3月、『池袋PARCO:2022春NEW&RENEWAL』のキャンペーンモデルに起用
2022年 「イナズマロック フェス 2022」などのフェスやイベントに多数出演。 11月2日には、7thシングル『Let Go』をリリース予定。現在、2度目の全国ツアー「OWV LIVE TOUR 2022 -STRANGE-」の真っ最中

 彼らの活動はオーディション終了後、のちにOWVのリーダーとなる本田康祐が現在の所属事務所である吉本興業に活動を直談判したことから始まった。数多くのボーイズグループが活躍するなか、「吉本興業所属のボーイズグループ」であることが、自身の新しさであり強みであると自己分析する。そこにはグループ名の由来でもある「Our only Way to get Victory」(=「誰にもまねすることのできない唯一無二のグループとなり、世界で勝利をつかむ」)への自負があった。

本田康祐(以下、本田) オーディションが終わったあと、(同番組の制作に携わった)吉本興業と僕が話すなかで「ユニットとして活動できませんか?」という話になって、「やりましょう」と結成されたのがOWVです。この4人でグループを組んだ一番の決め手は、すごく仲が良かったということ。夢というか、やりたいことのベクトルが合っていた4人でした。本当に、白紙からつくったプロジェクトというか、吉本と僕たちで立ち上げたグループ。そういう意味では、新しい道を切り開いたと思っています。

浦野秀太(以下、浦野) たくさんのアーティストがいる今、似たようなグループをつくって同じ道を歩んでも、そうそうトップには行けないと思うんです。だからこそ僕らは、この「吉本興業×ユニバーサル シグマ(OWVの所属レーベル)」の良いところをめちゃくちゃ伸ばしていきたい。OWVの楽曲やビジュアルのいかつさ、ダークな大人の感じと、MCでのはっちゃけとのギャップ。そこを極めることができればOWVはきっと強いし、唯一無二の存在になれるんじゃないかと思っています。

左から中川勝就(なかがわ・かつなり)/1997年3月16日生まれ兵庫県出身、本田康祐(ほんだ・こうすけ)/1995年4月11日生まれ福島県出身、佐野文哉(さの・ふみや)/1997年5月25日生まれ山梨県出身、浦野秀太(うらの・しゅうた)/1997年6月17日生まれ神奈川県出身
左から中川勝就(なかがわ・かつなり)/1997年3月16日生まれ兵庫県出身、本田康祐(ほんだ・こうすけ)/1995年4月11日生まれ福島県出身、佐野文哉(さの・ふみや)/1997年5月25日生まれ山梨県出身、浦野秀太(うらの・しゅうた)/1997年6月17日生まれ神奈川県出身

本田 やっぱり吉本に所属したことが、グループにとって一番大きな出来事だったんですよ。もしも、いわゆるアーティストの事務所みたいなところに所属していたら、どういうふうになっていたのかなと考えてみても……想像できないですね。吉本に所属して、芸人さんと積極的にコラボさせてもらえる環境にあったからこそ、楽しくトークする今の僕らの形があると思うんです。音楽面はユニバーサル シグマの方が引っ張ってくださるし、僕らもいろんなフェスに参加して先輩方から勉強させてもらっています。それとはまた別の刺激として、芸人さんたちとの出会いは大きかった。身近に芸人さんがいて、声を掛けてくださる環境というのは、他のグループにはなかなかないことだと思うんですよね。歌って踊れる、そして面白いアーティストという方向性は、吉本興業所属だからこそつかんだものです。

佐野文哉(以下、佐野) 僕らが所属したのは、ちょうど「第7世代」と呼ばれる芸人さんたちがブレイクした頃なんです。ですから、言うならばOWVは「第7世代アーティスト」ですよね。僕らのキャッチコピーは「霜降り明星に続け!第7世代アーティスト」でいきたいと思います。

中期的目標は1万人規模でのワンマンライブ

 デビュー以降リリースした6枚のシングルは全てオリコン週間ランキングで5位以内にランクイン。2022年11月2日には、7thシングル『Let Go』をリリースする。先行配信中のタイトル曲は、愛する人との別れと手放せない思いを切ないボーカルで表現した美しいバラードだ。10月1日に開幕した2度目のツアー「OWV LIVE TOUR 2022 -STRANGE-」で初披露すると、叙情的なダンスパフォーマンスにも注目が集まった。

本田 (6thシングルでダンスチューンの)『Time Jackerz』をリリースした頃から、「次の曲はバラードがいいだろうな」とみんなで話し合っていたんです。最初は「踊らなくても成立するくらいのバラード」をテーマにしていたんですが、やっぱり僕たちOWVの強みの1つはダンス。「バラードでも踊ってみようか」とダンスも加えることになりました。

中川勝就(以下、中川) ツアーで初めてファンの皆さんにお見せしたんですよ。約1年ぶりのツアーで新曲の初披露ができるなんて、幸せやなと思いました。

本田 ステージでのパフォーマンスは、想像以上に難しかったです。僕たちの他の曲にはない振り付けと歌詞ですし、感情の入れ方が難しいなと思いました。だけど“聴かせる曲”ならではの感覚はあって、曲の世界に浸ることができた。新たな楽しさがありました。

11月2日には、7thシングル『Let Go』をリリースする。
11月2日には、7thシングル『Let Go』をリリースする。

佐野 確かに。ファンの方に真っすぐスッと届いていたような気がします。パフォーマンスをしながら皆さんのリアクションや表情を見ていると、なんとなくですが、リリック(歌詞)をダイレクトに受け止めてくれていることが伝わりました。

中川 ミュージックビデオも、新しい雰囲気に仕上がってます。これまではダンスやイメージカットで構成される作品が多かったんですけど、今回はメンバーが軽く演技をするようなシーンがたくさん盛り込まれているんです。そのうえで、サビではダンスを見せる。今までのOWVのミュージックビデオとは趣が異なる、新鮮味のある作品になっていると思うので、たくさん聴いて、見てほしいですね。

――今後の目標を尋ねると、「いっぱい言っちゃってるからなぁ……」(佐野)と悩みつつ、ライブ期間中ならではのホットな話題に。常に仲良く朗らかな彼ららしく、ポンポンと絶え間なく言葉が飛び交った。

佐野 短期的な目標はやっぱり、みんなが体調を崩さずツアーを完走すること。

浦野 それ、大事よ。

本田 長期的には、ライブツアー総動員数5万人を目指したいですね。

中川 それも、体調を崩さずにね。

浦野 ツアー全体を通して5万人の方に来てもらうってこと?

本田 そう。今のツアーの約5倍。30公演くらいできれば、いけるんじゃないかな。今回は3都市6公演、来年(2023年)はもう少しいろんな場所に行って、最後にドンと大きい会場でライブができたらいいなと考えています。いや、なんか表現が曖昧かな? 「2、3年以内に、1万人規模の会場でワンマンライブ開催」を目標にします。

浦野 そっちのほうがいいね。

本田 こっちのほうが分かりやすいよね。さっきのは曖昧でした、反省します。(笑)

――最後に、「Z世代ドンピシャ」と胸を張る1995年生まれの本田とその2つ下の中川、グループの年長組である2人に、最近はまっているエンタテインメントを聞いた。

中川 大学3回生くらいから(シューティングゲームの)『Apex Legends』をやっていて、やりすぎてコントローラーを1つ壊したことがあるくらいずっとはまってます。中学時代から仲の良い友達がいて、彼の家で初めて触ったのがきっかけ。でも、本当は「観劇にはまってます」とか言いたいんですよね。舞台をいろいろ見に行きたい気持ちは最近、本当にあるんです。ハリー・ポッターの舞台(『ハリー・ポッターと呪いの子』)もすごく見に行きたいんですけど、日にちが合わず行けていなくて。だからまだ「はまってます」とはお話しできないんです……。

本田 僕はディズニー作品にはまってます。

中川 え、嘘やろ?

本田 本当に。(ディズニー公式動画配信サービスの)「ディズニープラス」にも入ってます。自分を表現するアーティストとして「一番のエンタテインメントって何だろう?」と考えたとき、やっぱりディズニー作品は全部見ておかなきゃと思ったんです。初期の、まだせりふもないアニメ作品が特に面白くて、心をくすぐられるんですよね。もともと僕のロールモデルはミッキーマウスなんですけど、ただ「面白い」だけではない視点、再発見や学びの場として、1日1作品は見ています。ディズニーならではの歌と物語のリンクも、仕事をするうえで勉強になるんです。

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(写真/中川容邦、ヘアメイク/Kohey, Park youngsun[HAKU])

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