※日経エンタテインメント! 2022年2月号の記事を再構成

2022年、映画やドラマのメインキャスト級へと大きくステップアップしそうな女優は誰なのか?主演作が発表済み&主演経験のある若手から、飛躍が期待される新進まで、注目の顔15人をピックアップした。

演技派女優も次々台頭

 2021年に台頭した女優は誰か。21年上半期の朝ドラ『おかえりモネ』でヒロインを演じ、1月期の『ファイトソング』(TBS系)で民放連ドラ初主演を果たす清原果耶、ドラマ『ゆるキャン△2』『アンラッキーガール』の連ドラ主演に続き、今秋スタートの朝ドラ『舞いあがれ!』のヒロインが発表となった福原遥らが、ステップアップした次世代主演俳優の筆頭と言えるだろう。

 では2022年に飛躍が期待される女優は誰か。

 女性では、ドラマ『アシガール』(17年ほか)で戦国時代にタイムリープした女子高生を演じて当たり役になった黒島結菜が、春スタートの朝ドラ『ちむどんどん』で主演。キャリア豊富な演技派が、幅広い層に支持を広げそうだ。

 『スクール革命!』などバラエティ番組で明るいキャラクターが人気を集める高橋ひかるは、昨年5月にドラマ『春の呪い』で主演して、女優としても注目を集めた。3月公開の実写映画『おそ松さん』のヒロインも演じる。

高橋ひかる
14年、全日本国民的美少女コンテストでグランプリ。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』『レッドアイズ監視捜査班』などに出演。今春放送のドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』(WOWOW)でヒロインを演じるほか、夏には初舞台の『リトル・ゾンビガール』で主演。ヒロイン役の『おそ松さん』は3月25日公開。2001年9月22日生まれ、滋賀県出身。(C)島袋智子

 公開中の主演映画『POP!』など単館系映画に相次いで起用され、“インディース映画界のミューズ”とも呼ばれるのが小野莉奈。昨年は大河ドラマ『青天を衝け』に渋沢栄一の娘・歌子役で好奇心旺盛なキャラクターをいきいきと演じるなど、活躍の場を広げる。

 昨年の『ドラゴン桜』第2シリーズで注目を集めたのが志田彩良。10月公開の『かそけきサンカヨウ』では自身2度目となる映画主演。デビュー当時から陰のある女性を巧みに演じてきた演技派として定評がある。

 朝ドラ『おかえりモネ』で主人公の幼なじみ役を明るく演じた恒松祐里は、Netflixで配信されたドラマ『全裸監督シーズン2』のヒロインとして体当たりの演技を見せて脚光を浴びた。『おかえりモネ』では、ヒロインの妹を演じた蒔田彩珠も注目を集めた。ドラマ『妻、小学生になる。』にレギュラー出演する。

 長澤まさみなどの人気女優を輩出した東宝シンデレラオーディションで16年にグランプリを受賞した福本莉子も主演級に成長。昨年秋に放送されたドラマ『消えた初恋』でヒロインを演じ、今年は2月に公開される映画『君が落とした青空』でTravis Japanの松田元太とW主演。初夏公開の映画『20歳のソウル』でもヒロインを演じている。

子役出身は確かな演技力の証

 シリアスな演技が求められる作品では、キャリア豊富な子役出身の女優が即戦力として起用されることが多い。昨年は子役出身の伊藤沙莉(ドラマ『いいね! 光源氏くん し~ずん2』ヒロイン)、福原遥、吉川愛(『カラフラブル』主演)らが注目されたが、今年期待の次世代女優の中にも子役から飛躍した演技派が少なくない。

 ドラマ『わたしたちの教科書』で志田未来の小学生時代を演じるなど子役時代には多くの女優の幼少期を演じた小野花梨は、昨年、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインを支えて背中を押す幼なじみ役を好演。個性的な存在感が注目を集め、昨年10月には『プリテンダーズ』で長編映画初主演を果たした。1月から配信開始のNetflixドラマ版『新聞記者』にも出演している。

 田辺桃子も、小学校3年生でスカウトされ、子役時代は大河ドラマ『天地人』(09年)などに出演。昨年放送のドラマ『リコカツ』で生真面目な自衛官役、『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』で積極的な盲学校生徒と作品ごとに印象が変わる演技を見せてカメレオン女優の新星として注目された。

 小学生時代にはフジッコのCMイメージガールとして活躍し、現在はNHK『有吉のお金発見 突撃! カネオくん』に日直アシスタントとして出演中の田牧そらは、昨年、広瀬すず、櫻井翔がW主演したドラマ『ネメシス』にゲスト出演したほか、WOWOWオリジナルショートドラマ『こころのフフフ』で主演した。

 12年から19年までNHK BSプレミアムの子ども番組『ワンワンパッコロ! キャラともワールド』に出演していた畑芽育は、昨年、『青天を衝け』で田辺誠一が演じた尾高惇忠の娘役を演じ、芸歴18年にして大河ドラマに初出演した。

成長力に注目の10代注目株

 昨年は『おかえりモネ』でヒロインを演じた清原果耶が19歳で朝ドラヒロインを演じた(妹役の蒔田彩珠も19歳)ほか、同じく19歳の南沙良がドラマ『ドラゴン桜』で好演。今年ブレイクが期待されている女優の中にも、10代の新星が多い。

 伊東蒼は17年公開の初主演映画『島々清しゃ』で毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞に選ばれた新鋭。安藤サクラ、門脇麦、古川琴音、蒔田彩珠ら多くの演技派女優を擁するユマニテに所属する。『おかえりモネ』の終盤で主人公の職場を訪れる少女を演じ、物語のカギを握る役が似合う個性派として急上昇。1月公開の『さがす』には、父を探す娘という重要な役で出演する。

 『おかえりモネ』には、もう1人注目の10代女優が出演した。宮城・気仙沼に移住する大学生を演じた茅島みずきは、現在17歳。昨年秋、過去には新垣結衣、広瀬すず、永野芽郁らが選ばれ主演女優への登竜門となっている「全国高校サッカー選手権」応援マネージャーに選出され、一躍、旬の存在に浮上。今年は3月放送のNHK大分発地域ドラマ『君の足音に恋をした』でヒロインを演じる。

 三井不動産リアルティ「三井のリハウス」のCMで“初代リハウスガール”宮沢りえの娘役を務めたのは近藤華。木村佳乃、杏、松坂桃李、菅田将暉らの俳優が所属するトップコートに20年から新加入した大型新人だ。

 人気インフルエンサーとして10代女性を中心に支持され、インスタグラムのフォロワー数約64万人(21年12月現在)を誇る莉子は、2月18日公開の映画『君が落とした青空』に福本莉子が演じる主人公の親友役で出演。同日公開のホラー映画『牛首村』にも出演している。

(文/高倉文紀)

4
この記事をいいね!する