
ゲーム事業などを手がけるアカツキと小学館集英社プロダクション(ShoPro)は“TikTok発の新IP(知的財産)プロジェクト”として「ほっぺポムリス」「おかしなクマ」という2つのキャラクターを創出。どのようにして20万フォロワーを超える人気となったのか?
いま世界的にTikTokをにぎわせているのがマスコットキャラクターたちだ。フクロウのキャラクター「Duo」をTikTokに登場させている言語学習アプリ「Duolingo(デュオリンゴ)」は330万フォロワーを集める人気に。中国版TikTok「抖音(ドウイン)」ではクマをモチーフにした「ドーロベア」というキャラクターが10~30代の女性に中心に人気となってフォロワーを1760万人集め、グッズライセンスも50社を超えた。
そんな中、ゲーム事業などを手がけるアカツキと小学館集英社プロダクション(ShoPro)は“TikTok発の新IPプロジェクト”として「ほっぺポムリス」と「おかしなクマ」の2つのキャラクターを創出。いずれも20万フォロワーを超える人気を博している。
本記事では「ほっぺポムリス」を中心に人気を得るまでの過程から、TikTokでのキャラクターを開発するヒントや、効果的なビジネス活用の手がかりを探る。
共感を呼ぶ、カップルキャラクター
「ほっぺポムリス」は、3組のリスのカップルをモチーフにしたキャラクターだ。TikTokでは、それぞれの恋愛模様や日常が描かれている。
ターゲットは女子中学生を中心としたティーン世代。キャラクターデザインを担当したアカツキ デザイナー 松本奈津美氏は「動物的なかわいさはもちろん、ポムリスたちの姿を自分たちと重ねて共感したり、憧れたりできるような世界観を大切にしている」という。
同世代に人気の恋愛漫画や、街中のカップルのやりとりを研究。恋愛の“あるある”や“どきどき”が人気で、アカウント開設から約1年でフォロワー27万人に達する人気となっている。2021年にはTシャツやマグカップなどオリジナルグッズ展開も開始しており、ライセンス事業にも積極的に取り組んでいる。
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