
自社の商品やサービスをTikTokになじんだ“自然”なかたちで紹介する企業が増えている。おすすめフィードの動画広告で、認知拡大や顧客獲得に成功した2例を紹介する。キーワードは「自分事化」だ。
ドライブデートの帰り際、クルマの中で彼が彼女に話しかける。「いつもより髪きれい、めっちゃいい匂いやし。シャンプー変えた?」「変えた!! 分かる??」「ずっといい匂いだと思ってた」。
彼女の香りに引かれる彼と、褒められてうれしい彼女。2人はもう少し一緒にいることに──。Sparty(スパーティー、東京・渋谷)が手掛けるパーソナライズヘアケアブランド「MEDULLA(メデュラ)」のTikTok動画広告だ。
MEDULLAは、自分の髪質に適した配合のシャンプーを毎月届けるサブスクリプション(定額課金)型の商品だ。テレビCMの放映で認知向上をしながら、TikTokで顧客獲得を狙った広告を展開した。その1つが「シャンプーの香りで2人の関係が深まる」というドラマ仕立てのコンテンツだ。冒頭からラストまでユーザーが心を動かし見入ってしまう仕掛けが講じられている。
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