
「TikTok」を企業が有効活用し、Z世代のファンを獲得するにはどうすればいいか。その答えを探るべく、2022年3月、日経クロストレンド編集部は、TikTokを活用したマーケティング支援を手掛けるBitStar(ビットスター、東京・渋谷)監修のもと、実験用のTikTokアカウントを開設した(※企画・制作・運用はすべて編集部が対応)。数々の有名「TikToker」(ティックトッカー、TikTok投稿者)を輩出してきたBitStarが語る、TikTokの再生回数を伸ばす6つのポイントとは?
TikTokは「すきま時間」に楽しむプラットフォーム
TikTokは、これまで企業がマーケティングやPRに活用してきた、TwitterやFacebook、LINE、YouTubeとは特性が大きく異なる。
上記のSNSはアカウントをフォローする、検索するなど、ユーザーが目的を持ってアカウントや投稿にたどり着く「能動的なプラットフォーム」。一方、TikTokはアプリを開いたら自動でおすすめ動画が再生されるため、ユーザー自ら動画を探す必要がない「受動的なプラットフォーム」といえる。
「TikTokは大半の視聴者が、すきま時間や暇つぶしで(おすすめされた動画を)見ているので、冒頭に引きがなかったり、つまらない動画だったりすると最後まで見てもらえない」と語るのは、自身もTikToker(14.5万フォロワー)として活躍しながらBitStarで企業のインフルエンサーマーケティング支援を行う、市川稜氏(コンテンツソリューション部 コンサルタント)だ。
「暇つぶし」「なんとなく」という視聴態度のユーザーを引き付け、繰り返し視聴したいと思ってもらうためにはどうしたらいいのか。
BitStarの永川裕太氏(ソリューションセールス局 局長)は、「企業が発信したいことではなく、ユーザーに求められていることを意識して企画を作る必要がある」と企画作りの極意について説明する。
では、ユーザーに求められる企画とはどのように作ればいいのか。また再生回数を伸ばすためのポイントとは? 再生回数を伸ばすために意識したい「評価」と、具体的な6つの手法を解説する。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。