TikTokマーケティング 第1回

コロナ禍で需要が落ち込んでいた口紅の分野で累計出荷数240万本を突破した「ケイト リップモンスター」(カネボウ化粧品)など、依然として勢いが止まらない「TikTok売れ」。なぜTikTokは消費につながりやすいのか。企業はTikTokをどう活用すべきか。他のプラットフォームと異なるTikTokの特徴やコンテンツの作り方、クリエイターの起用法、企業の活用事例などを紹介する。

ユーザー数が急増して進化するTikTok

 2017年にサービスを開始し、世界で30億ダウンロード(Sensor Tower調べ)、10億MAU(月間アクティブユーザー数) を超えるなど、グローバルでユーザーが急激に拡大しているショート動画プラットフォーム「TikTok」。日本国内でも16歳以上のMAUが21年8月時点で約1700万まで拡大している(App Annie調べ)。

(写真/Shutterstock)
(写真/Shutterstock)

 TikTokといえば10代~20代の若者向けというイメージが強いが、年代の幅も広がり始めている。App Annieのデータによれば、25歳以下の構成比は19年8月~21年8月の2年間で45%から40%に低下し、25歳以上の構成比は同期間内で55%から60%に増加している。特に主婦層が増えており、21年5月の時点で25~44歳の女性ユーザーのうち4人に1人が主婦ユーザーだったという(App Annie調べ、iOSユーザーベース)。「忙しくて自分の時間がない中でホッとしたいときや、家族とのコミュニケーションツールとして利用されている」(TikTok Japan Contents Strategy Managerの石谷祐真氏)

 そして、ユーザー層の拡大に合わせ、動画のジャンルも拡大。TikTokの代名詞的な、トレンドの音楽に合わせた口パクやダンス系などは下降トレンドで、コメディー系やグルメ、ペット、教育、スポーツ、美容、日常などと多様化している。機能も、投稿できる動画の時間が15秒から30秒、1分、3分と長くなっており、「写り込みチャレンジ」「スケアリースマイル」 といった創作意欲を刺激するエフェクトやテキストを自動で読み上げる機能なども使用できるようになって、クオリティーの高い動画を配信するクリエイターが増えているのが現状だ。

「写り込みチャレンジ」「スケアリースマイル」 といった創作意欲を刺激するエフェクトも
「写り込みチャレンジ」「スケアリースマイル」 といった創作意欲を刺激するエフェクトも

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