
「パンダバンブータンブラー」は、竹とポリプロピレンで出来たリユースカップ。ベースとなった、見た目も手触りも木のような素材感が特長の「森のタンブラー」は、間伐材や麦芽かすといった自然素材を使ったアップサイクル商品だ。
7頭のジャイアントパンダを飼育する和歌山県白浜町にある「アドベンチャーワールド」。ここに暮らす、父パンダの永明(えいめい)や双子パンダの桃浜(とうひん)、桜浜(おうひん)、2020年11月に生まれた子パンダの楓浜(ふうひん)といった人気者たちが食べ残した竹をアップサイクルした商品が「パンダバンブータンブラー」だ。21年12月にパーク内の4店舗と公式オンラインストアで売り出したところ、22年3月までに7種類各500個が完売。22年夏ごろをめどに、イラストを変更した新モデルを再販する予定だ。
原料の55%が再利用した竹で出来たこのタンブラーは、施設内のプラスチックごみ削減を目的に企画した商品だ。販売を開始した21年12月には、「MYパンダカップキャンペーン」を実施した。特別なデザインを施した限定のパンダバンブータンブラーを購入した顧客は、施設内の7店舗でフリードリンクを楽しめるというものだ。
間伐材や麦芽もアップサイクル
パンダバンブータンブラーは、アサヒビールとパナソニックが共同開発し、19年に発売した「森のタンブラー」の製造技術を活用したもの。森のタンブラーは、使い道がなくごみとして処理されていた素材を用いたアップサイクル商品だ。原料にヒノキの間伐材を使ったモデルや、アサヒグループ内の麦芽製造工程で出る焙煎(ばいせん)麦芽粉砕物などを使ったモデルなど、さまざまなバリエーションがある。
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