リサイクル&アップサイクルへの挑戦 第3回

世界的に問題となっている海洋プラスチックごみ。「buoy(ブイ)」はそんな海洋プラごみを素材とし、一点物の工芸品を生み出すブランド。一点物のビンテージ感が受け、好評を得ている。

観葉植物が映える、カラフルな色味が人気のミニ植木鉢(2970円、税込み、以下同)
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 熱を加えるとさまざまな形に変形するプラスチック。その特長を生かして、簡単かつ大量に同じ形のものを作ることができ、着色も自由に施せることから、私たちの身の回りには数多くのプラスチック製品があふれている。そんなプラスチックが今、大きな問題となっている。

 世界の海洋プラスチックごみ(以下、海洋プラ)の発生最上位を占めているのが、中国や東南アジア。それらの国々から流出した海洋プラが海流に乗り、日本にも多く漂着する。

リサイクルが難しい海洋プラ

 日本一海洋ごみが多い島と呼ばれている長崎県対馬では、年間3万立方メートル以上の海洋ごみが漂着しているという。そのうちプラスチック類や発泡スチロール類など海洋プラの占める割合は大きい。一般的に海洋プラの7~8割は街で発生している。それが河川を伝って、海に流出し、海洋プラとなる。IoTデバイスや医療機器などのプラスチックきょう体の開発を手がけるプラスチックメーカー、テクノラボ(横浜市)社長の林光邦氏は、2017年ごろ、偶然訪れた対馬の海岸で大量の海洋プラが漂着しているさまを見た。

 「役に立つために作られたプラスチックが、こんなに捨てられている」。そのことに衝撃を受けた林氏は、プラスチックメーカーとして、この海洋プラをもう一度、人の役に立つところに戻したいと考えるようになったという。社内ではプラスチックの魅力を探求し、情報発信するプロジェクトとしてPlas+tech projectが発足。その活動がきっかけとなり生まれたのが、海洋プラのアップサイクルブランド「buoy」である。

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