7月11日、BE:FIRSTのSOTA、MANATO、RYUHEIの3人は“ヤンチャトリオ”と称して、King & Princeの4thアルバムのリード曲『ichiban』を使ったTikTokのハッシュタグチャレンジに参戦した。ダンスカバー動画の再生回数は1日で300万を突破、7月20日現在、その数は550万回を超えている。なぜ『ichiban』をカバーしたのか。そこにはバズに乗るのでなく、同じボーイズグループとしてのリスペクトがあった。はたから見ていたSKY-HIに、この裏話を教えてもらった。

写真/上野裕二 ヘアメイク/椎津 恵
写真/上野裕二 ヘアメイク/椎津 恵

 『ichiban』が世にリリースされたとき、SOTAらが「(King & Princeの)平野紫耀くんがすごくダンスが好きなのが伝わってくるし、『こういうのをやりたい』をすごく明確に形にしているように思う。その姿勢にシンパシーを感じるしすごくリスペクトしている」「とにかくすごいし、カッコいい!」と盛んに言っていたんです。楽屋や現場でも『ichiban』を流して聴いていたこともありましたし、ダンスカバーをしてみたいと言っていて。ちょっと時間が空いたときにTikTok用の動画を撮ったようです。

 BE:FIRSTのメンバーが『ichiban』を通して、King & Princeにシンパシーを感じたのと同じように、自分自身、(ジャニーズ事務所副社長/ジャニーズアイランド社長の)滝沢(秀明)さんが取っている方向性に強いシンパシーを感じることがあります。滝沢さんが何をやりたいのかがよく分かるときがあるというか。例えば1つ挙げると、Snow Manさんがデビュー間もないときからハイブランド系に強くアプローチしていましたよね。こうした一歩が、今後のアーティストのブランディングとして非常に生きてくるし、その一歩で衣装やスポンサー契約を間違えるとその影響からリカバリーするのはかなり難しい。そうした一歩一歩をよく考えられているなと思います。プロデューサーとしても自分のほうが全然後輩で、実績も違うのに何を偉そうに、という発言ですが(笑)。

 『BE:FIRST TV』でINIさんとBE:FIRSTでお互いのデビュー曲である『Rocketeer』『Gifted.』をカバーし合ったのもそうですし、テレビの外でもお互いにお互いの曲を「カッコいい!」とリスペクトし合っているような状況が見えていくのは、インパクトもさることながら本当にいいことしかないなって思うんです。もちろん特定のボーイズグループが好きな人にとって推しグループこそが一番でしょうし、単発のそういったアクションだけでファンの方の美意識や価値観をひっくり返すようなことにまでは至りません。だからこそ、お互いの根幹の場所を揺るがすことなくユナイトできる。そうしたインパクトと姿勢を見せて誰にとってもプラスにしかならない機会をつくることが、近い将来の目標の1つでもあります。様々な事務所が特有の個性を見せながら切磋琢磨していくことが良い意味で競争や個性のあるブランディングを生み、結果として各事務所やそこが生み出すエンタテインメントに対して好循環をもたらす、というのは韓国が証明していることの1つだと思います。

SKY-HI(日高光啓)
1986年12月12日生まれ、千葉県出身。ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーなど、幅広く活動する。2005年AAAのメンバーとしてデビューし、同時期からSKY-HIとしてソロ活動を開始。20年にBMSGを設立し、代表取締役CEOに就任
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