『日経エンタテインメント!』連載の『新・ももクロ61分3本勝負』は、ももいろクローバーZのメンバーと川上アキラマネージャーによる人気コラムです。日経エンタテインメント! 特設サイトでは、その“延長戦”を掲載しています。今回、登場するのはももクロのアイドル、佐々木彩夏さんです。

(撮影/笹森健一)
(撮影/笹森健一)
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――発売中の日経エンタテインメント! 2022年10月号の連載(「今年のソロコン、目玉は『怪盗少女』に置いていました」)では、ソロコンサート「AYAKA NATION 2022 in TOKYO GARDEN THEATER」や「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST-」について聞いてます。12年間歌い続けた『行くぜっ! 怪盗少女』で“初めて光が当たった部分”など、興味深い話満載でしたが、延長戦では、まず「MOMOFEST」で初披露された、百田夏菜子さん作詞作曲の『一味同心(いちみどうしん)』について聞かせてください。ライブで百田さんの楽曲を歌うのはいかがでしたか?

佐々木 すごいですよね。出だしにクラップがスタジアムに鳴り響いて、めちゃくちゃ一体感が出たじゃないですか。「本当にスタジアムだ」って感じがして、すごく気持ちがよかった。あれ、本当に夏菜子ちゃんの思い通りだよね。

川上 頭のクラップの部分、自分で画を描きながら作ったんでしょうね。「こういうイメージで作っている」と言っていたものが、ライブに落とし込むとこうなるんだという感じで見ていました。

佐々木 実は夏菜子ちゃんが作ったって後から聞いたんですよ。作っているところは見ていないので、改めて本当に夏菜子ちゃんが作ったのかなと思ってしまった(笑)。それくらいライブに映える曲ですよね。こういう気持ちでマー君(楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手)も登板してくれているのかなと思いながら歌いました。

――恥ずかしながら「一味同心」という四字熟語を知らず、辞書で調べてしまいました。

川上 俺も聞いたことがなかった。どこから引っ張ってきたのか分からないけど。

佐々木 歌詞には「戮力協心(りくりょくきょうしん)」も出てくるんですよ。知らない単語が2つも出てくるから、ますます夏菜子ちゃんが本当に作ったのかって心配になる(笑)。

川上 知らない人が逆引きすると出てくるのかな。携帯とかで意味を入れて四字熟語で検索すると出てくるとか。

佐々木 なるほど、熟語を知らないからこそ出てくるのか(笑)。

ベルーナドームで開催された「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST-」ではサブステージでアコスティックにアレンジされた曲を披露する「Chill」なコーナーも
ベルーナドームで開催された「ももクロ夏のバカ騒ぎ2022 -MOMOFEST-」ではサブステージでアコスティックにアレンジされた曲を披露する「Chill」なコーナーも
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「絶対にみんなを楽しませてやるぞ」

――8月6日には「ROCKIN JAPAN FESTIVAL 2022」にも3年ぶりに出演しました。

佐々木 めっちゃ楽しかったです。ただ出演前、ステージ裏にいるとき、全然お客さんの影を感じなかったんです。朝一だし、Twitterとかでもモノノフさんの「当たらなかった」みたいなツイートをたくさん見たので、お客さんが本当にいるのかみんなで不安になっていました。でも、出てみたらみんな来てくれていて、モノノフさんもちゃんと見えましたよ。みんなの事前のツイート通り、少ないなとも思ったけど(笑)。ロックファン待望の「ロッキン」開催ですから、他のアーティストのファンも気合が入っていますよね。

 だから、ちょっとだけアウェー感はあったんですが、おかげで「絶対にみんなを楽しませてやるぞ」という気持ちにもなりました。ただでさえ、朝一のステージってまだテンションが上がりきってないじゃないですか。でもライブが始まったらどんどん盛り上がってくれて、一緒に手拍子してタオル回して『ココ☆ナツ』の振りをして、一体感が生まれたんじゃないかと。お日様も出てきて、いろいろなロックファンの皆さんが仲間になってきた感じが伝わってきました。

――『いくぜっ! 怪盗少女』から『サラバ、愛しき悲しみたちよ』まで全7曲を披露。個人的に印象に残っているのは百田さんの「Zポーズ」です。

佐々木 ありましたね(笑)。

――いろいろなアーティストのファンが集まっていたので、自己紹介後の「Zポーズ」がうまくそろわず、百田さんが「最後にもう1回やりますから、そのときは合わせましょうね」と声をかけたんですよね。でもラストの『サラバ』が終わった後、百田さんが「また会いましょう」とステージからおりようとするから、玉井さんが「Z、やるんでしょ」と呼び止める流れでした。

佐々木 夏菜子ちゃん的にはやりきったという感じだったんでしょうね(笑)。フェスって、次のステージも見たいから「やばい、リョクシャカ(緑黄色社会)が始まる」って移動が始まるじゃないですか。だから、うちらも早く帰らなきゃって気にはなりましたよ(笑)。でも最後にみんなで「Z」ができてよかったです。

「もっと話そうと思えば全然話せたんですけど」

――ロッキンの翌日、8月7日には「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」(TIF)にソロと浪江女子発組合(JA浪江)で2回ステージに上がりました。ただ8人組のJA浪江が3人で登場する展開に。

佐々木 びっくりでした。恐ろしかったです(笑)。

――8月3日にメンバーの小島はなさんが新型コロナウイルス感染を確認。AMEFURASSHIの他の3人も濃厚接触者になったため、4人でライブを行うと発表されたのですが、その翌日に播磨かなさんもコロナ感染が確認されて、内藤るなさんと高井千帆さん、そして佐々木さんの3人でライブを行うことに。

佐々木 でもこれは仕方がないです。JA浪江は複数のアイドルグループのメンバーが集まっているので。TIFは2年前がオンラインライブ、去年が台風で中止と、今年やっとお客さんの前でライブができると思っていたので悔しい思いはあったんですが、3人でできる限りは頑張れたんじゃないかと。

 ただ終わった後、エゴサ(エゴサーチ)したら「あーりんがトークで押し切った」というツイートが(笑)。もっと話そうと思えば全然話せたんですけどね。

 JA浪江は8人いるメンバーみんなに行き渡るようにパートが分けられているので、構成が難しいんです。歌い慣れている曲なら対応できるかもしれないけれど、浪江は活動回数も限られているので。だから3人で歌える曲として『なみえのわ』『またキミと。』を選びました。

川上 こういう形になったので「出ない」という選択肢もあったんですけど、あーちゃんが「やる」と言ってくれたんです。ちゃんと前を向いてくれているので、ありがたいなと思いましたね。

――佐々木さんの中では「出ない」という選択肢はなかった?

佐々木 いや、ありました。

川上 あったのか(笑)。

佐々木 播磨がコロナ陽性になって、もうやめようぜって。だって、播磨は他のグループに所属していないからJA浪江で出ないと出られないけど、るんぱん(内藤)とちぃちゃん(高井)は(自分たちが所属する)B.O.L.TとしてもTIFに出演するんですよ。私もソロで出るし……と、一瞬、思いました(笑)。

 でも、JA浪江はもともと活動できる日数が少ないグループだし、天候などの理由でライブが中止になることもある。1回1回を大事にしていかないと、と思って改めてステージに上がったんです。

――前日のロッキンとの違いはありました?

佐々木 違いますね。改めてTIFは本当のアイドルフェスだなと思いました。出演するアイドルたちはベストのパフォーマンスを見せて他のグループのファンに驚いて帰ってもらおうと頑張るし、ファンも自分の推しのグループを一番盛り上げたいと思っているのが分かるんです。推しのアイドルのTシャツを着て、ちょっと自分の推しに申し訳なさそうな感じで他のアイドルを見に行くファンの皆さんも見られたし、アイドルとファンの絆を強く感じましたね。

「私にとって海は入るものじゃなくて…」

――最後に、お2人の夏の思い出を1つ教えてください。

川上 今年の夏は、やっぱりすごく暑かったってことですね。だからなぜ暑いのかを調べたいと思っています。

佐々木 何それ?

川上 おかしくないですか、39度とか。東北であんなに大雨も降るし。こんな夏は僕が40何年間生きてきて初めてですよ。だから、その理由をこれから調べていこうと思います。

佐々木 私は海に行きましたー! 友達と行きました。水着も着ました。

川上 泳いだの?

佐々木 私にとって海は入るものじゃなくて写真を撮りに行くものだから(笑)。あと海を眺めて雰囲気に浸るところなんです。砂浜で友達と乾杯して、ビーチサイドで大人っぽくたそがれていました。それが今年の夏の思い出です。

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ささき・あやか
1996年6月11日生まれ。神奈川県出身。2007年、小学生のときにスカウトされ、スターダストプロモーション入り。08年11月、ももいろクローバーに参加。キャッチフレーズは「ももクロのアイドル」。イメージカラーはピンク、愛称は「あーりん」
かわかみ・あきら
1974年9月10日生まれ。98年に大学を卒業。同年スターダストプロモーション入社。2008年にももいろクローバーを立ち上げる。現在は、「スターダストプラネット」も担当