『日経エンタテインメント!』連載の『新・ももクロ61分3本勝負』は、ももいろクローバーZのメンバーと川上アキラマネージャーによる人気コラムです。日経エンタテインメント!特設サイトでは、その“延長戦”を掲載しています。今回、登場するのはももクロのリーダー、百田夏菜子さんです。

(写真/中川容邦)
(写真/中川容邦)

――現在発売中の日経エンタテインメント! 2022年8月号の連載(「初主演の連ドラでは考えるきっかけをもらいました」)では、現在放送中の主演ドラマ『僕の大好きな妻!』(東海テレビ・フジテレビ系)のお話、そして有観客では3年ぶりの開催となる『ももクロ夏のバカ騒ぎ2022』(7月30日、31日、埼玉県・ベルナールドーム)について聞いています。“延長戦”では、6月25日の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザでファイナルを迎えたアルバムツアー「ももいろクローバーZ 6th ALBUM TOUR “祝典”」、そして7月12日に発売されるソロコンサート『Talk With Me ~シンデレラタイム~』のブルーレイ&DVDについて聞かせてください。まず久しぶりのアルバムツアーはいかがでしたか?

百田 久々に全国を回れたのがうれしかったですね。アルバムツアーらしく、テーマとコンセプトがしっかりと決まったライブだったのに、会場の大きさが様々だったんですよ。何百人というホールもあれば武道館もある。そこに同じセットを持っていくというのが新しかったなと。それに、やっぱりアルバムの世界観を全国の皆さんにお届けに行けたのがうれしかった。この2年間はそれが難しかったから。もちろん今でもいろいろ気をつけなくてはいけないことは多いですけど。

川上 現時点でライブに求められる条件を踏まえた上で、チャレンジしようと考え、それを演出監督さんが形にしてくれました。回を重ねるごとに完成度が上がっていくのもツアーらしかったですよね。やってよかったなあ。

百田 久しぶりに全国のおいしいものもたくさん楽しめました。楽屋にいろいろな差し入れをいただいたり、帰る時にもいっぱいお土産をいただいたり。おかげで家に帰った後も、何日か、その土地にいる気分になれるんですよ。そういう生活も久しぶりでうれしかった。

――スタッフでの移動も久しぶりだったんじゃないですか。

川上 いや、移動はいつも通りですよ(あっさり)。

百田 コロナ禍の間も移動はあったからね(笑)。でも毎週毎週、キャリーバッグにパッキングする作業は久しぶりだった。最初の頃は久しぶりで何を持って行ったらいいか分からないんですよ。あんなに慣れていたのに。でもツアーの最後になってくると、当日の朝から始めれば十分。というか、もう出し入れをしなくなっていました。入れ替えるのは洋服だけになった(笑)。

本広監督はやっぱり天才だなって

――7月12日には、昨年開催されたソロコンサート『Talk With Me ~シンデレラタイム~』のブルーレイ&DVDが発売されます。ライブは演出からグッズまで百田さんが決めたというお話でしたが、こちらに関しては?

百田 こちらも全部やらせてもらっています。

川上 ソロコンサート同様、僕は全くタッチしていません。個々に自分の要素を入れていただければ。

百田 ソロコンは当日もライブビューイングを実施しましたし、昨年の12月9日には映画館でも上映しました(「Talk With Me ~シンデレラタイム~」ディレクターズカット版)。これはコンサートの演出を(『踊る大捜査線』シリーズの)本広克行監督にお願いしたから。監督は「画面の中に収める」ことに関してはプロ中のプロ、すごい人ですから。そして今回、パッケージにするに当たって、ライブビューイングともディレクターズカットとも違う映像にしてくださっているんです。もちろん同じシーンもありますけど、テレビで楽しめるようにって。私は映画館で上映される日にピアノの生演奏があったのでディレクターズカットは見られなかったんですが、今回の映像を見てやっぱり天才だなと思いましたね。

川上 本広監督は映画だけでなく、空間の演出もできるんですよ。舞台もやられているから。現場の雰囲気も作れて、希有な人だなと改めて思いました。

――パッケージも華やかですね。

百田 「シンデレラタイム」なのでキラキラしたいなあって。最初はシルバーにしようと思ったんですが、DVDとして見た時に目立ったほうがいいなと考え直して、赤のキラキラにしました。あと写真はパンフレット、ファンクラブと劇場で販売したCDとみんな同じ写真です。そろえてもらえるとうれしいなと考えて。

――このブルーレイが発売される7月12日は百田さんの誕生日。最後にぜひ28歳の抱負を聞かせていただけますか。

百田 え~、抱負ですか。抱負って難しくない? うーん、でも、やっぱり健康かなあ。今はそれが一番になってしまいます。私って基本が雑なんです(笑)。だから、丁寧に生きたい。それが28歳の目標です。

ももた・かなこ
1994年7月12日生まれ。静岡県出身。05年、オーディションを受け、スターダストプロモーション入り。08年5月、ももいろクローバーの結成に参加。キャッチフレーズは「茶畑のシンデレラ」。イメージカラーはレッド。愛称は「かなこぉ↑↑」。最近はまっているものは「牛乳系飲料」。「コーヒー牛乳とかホットミルクとか。この間もカフェラテをミルク多めにしてもらいました。シンプルに牛乳が好きなんです。地方に行った時、お風呂あがりに牛乳を飲む瞬間が最高」
かわかみ・あきら
1974年9月10日生まれ。98年に大学を卒業。同年スターダストプロモーション入社。08年にももいろクローバーを立ち上げ、現在はももクロのほか、新たなプロジェクト「スターダストプラネット」も担当
『Talk With Me ~シンデレラタイム~』
昨年、さいたまスーパーアリーナで開催された百田夏菜子初のソロコンサート『Talk With Me ~シンデレラタイム~』のBlu-rayとDVDが、誕生日の7月12日(水)に発売される。ピアノの弾き語りや作詞を手掛けた新曲、意外なももクロ曲など、見どころ・聴きどころ満載の内容になっている。(Blu-ray6380円、DVD5280円)
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