メルカリの勢いが止まらない。累計出品数は2022年11月に30億品を突破し、リユース市場での存在感は日に日に大きくなっている。オンラインでほぼ完結し、取り扱う品数はリユース店よりも多く、使い勝手は申し分ない。そんなメルカリでお得度を高めるワザを解説する。

オンラインでほぼ完結するメルカリ。累計出品数は2022年11月に30億品を超えた
オンラインでほぼ完結するメルカリ。累計出品数は2022年11月に30億品を超えた

 まずは売るときのワザだ。ちょっとした秘策を実践するだけで、より高値で売れる可能性がある。有効なのは、需要が突出して高まるタイミングを狙う方法。例えば毎年2月、3月は、卒業式や入学式用のフォーマルウエアが高値で売れやすい。あるいは年度が切り替わる時期の家電・家具、ハイシーズン前のレジャー用品も同様だ。また、最近は若い世代ほど中古品のプレゼントの受け渡しに抵抗感を持たない傾向があり、11月、12月のクリスマス期にブランド品や宝飾品、玩具などの需要が増加する。

 家電やブランド品、腕時計など型番が分かる商品を売る場合は、取引相場を事前に必ず調べること。リユース店による買い取り相場と、メルカリなどのフリマアプリやオークションサイトでの取引相場を見比べたうえで、売れやすい値付けを検討したい。なお、メルカリのようなフリマアプリやオークションサイトで売れる価格は、一般的にリユース店の買い取り相場よりも高くなる。

複数のショップに一括査定を無料で依頼できるサービスを利用すると便利だ。例えば「おいくらや」(左)などがある。一方、「オークファン」(右)は「ヤフオク!」などでの落札相場を調べられる
複数のショップに一括査定を無料で依頼できるサービスを利用すると便利だ。例えば「おいくら」(左)などがある。一方、「オークファン」(右)は「ヤフオク!」などでの落札相場を調べられる

 高級ブランド品などは、そもそも需要が高く、ある程度高値に設定しても売れやすい。加えて外箱や保存袋、ギャランティーカード、保証書、領収書といった購入時の付属品などとセットにすると、より売れる可能性が高まる。一方、ノーブランド品やファストファッションは、複数のアイテムをまとめ売りすると売れやすくなる。

 メルカリでは販売時に売値の10パーセントの手数料がかかる。また、送料の負担は出品者が自身と購入者のどちらにするかを決められるが、メルカリによると「出品者が負担した方が購入されやすい」。それらを考慮したうえで値付けしよう。なお、送料はサイズによって変わるため、なるべく小さく梱包すること。商品本体のサイズの割にそれが入っていた外箱が大きい場合は、購入者の了解を得た上で、外箱を折りたたんで本体と一緒に梱包すれば送料を抑えられる。衣料品などは厚さ3センチメートル以内に収まるのであれば、送料が全国一律で税込み210円と比較的安価なヤマト運輸の「ネコポス」がお勧めだ。

季節外れのアイテムを狙う

 次にメルカリで買うときのワザについて。まず、年間を通してお得に買い物するセオリーを押さえよう。ここでのポイントは「需要と供給のミスマッチ」だ。リユース店と違って、メルカリには一斉セールなどがないものの、需要が乏しい品は値崩れを起こすことがある。狙い目は季節外れのアイテムだ。例えば、冬のマリンスポーツ用品や夏のスキー用品は、「その時に売らなくてはならない理由」がある可能性が高く、値下げ交渉に応じてもらいやすい。その他、引っ越しのハイシーズンである3月の前に出品されている家具や大型家電なども同様に狙い目といえる。

 購入時は手数料にも気を付けたい。メルカリではコンビニ払い、ATM払い、キャリア決済の場合は、手数料100円がかかる。一方、クレジットカード払いや、電子決済サービス「メルペイ」の残高払いなどは手数料がかからず、無駄なコストを抑えられる。

 また、dポイントとの連係サービスも安く買うコツだ。dアカウントとメルカリのアカウントをひもづけると、1ポイント=1円としてメルカリでの商品購入時に利用できるのでメリットは大きい。

 掘り出しアイテムを探すなら、「訳あり」とキーワード検索するのも有効。状態が良くなかったり、付属品が欠けていたりするものがヒットする。それらの多くは格安の値付けとなっているので、納得できるなら購入しよう。その際は、説明文などに状態が詳しく書かれている商品を選ぶと失敗しにくい。

「訳あり」とキーワード検索すると、格安品が多くヒットする。掘り出しアイテムを見つけやすい
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(写真提供/メルカリ)

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