2023年3月3日発売の「日経トレンディ2023年4月号」 ▼Amazonで購入する では、「リユース攻略ワザ」を特集。インフレが加速する中で、割安なリユース(中古)品に対する関心が高まっている。売買の手間が減るとともに、安心かつお得に利用できる土壌が整いつつあるリユース市場のトレンドを追った。

※日経トレンディ2023年4月号より。詳しくは本誌参照

メルカリ(左)は独自のAI鑑定技術を実装済み。スニーカーダンク(右)はコアなファン同士の交流の場となっている
メルカリ(左)は独自のAI鑑定技術を実装済み。スニーカーダンク(右)はコアなファン同士の交流の場となっている

 リユース市場拡大の背景にはインフレの加速やSDGs(持続可能な開発目標)マインドの高まりなどの社会的要因があるのは確かだが、サービス自体の進化も見逃せない。売買の手間が減るとともに、安心かつお得に利用できる土壌が整ってきた。

 例えば、リサイクルショップへ商品を売る際、従来は店舗への持ち込みが必須だったが、今では多くのショップが出張買い取りや宅配買い取りを実施。自宅にいながらにして売却できる。また、メールやLINEで売りたい商品の画像や情報を送ると、おおよその買い取り金額を無料で教えてくれるサービスも普及。手間が省けるうえ、複数のショップによる査定金額を手軽に比較できるのがメリットだ。

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 フリマアプリで「偽物」を購入してしまうリスクは、AI(人工知能)を活用した画像解析技術による真贋鑑定システムが軽減する。単体での精度はまだ向上の余地が残るが、二次流通市場へのスピーディーなブランド品供給に一役買っている。

 スニーカーやトレーディングカードなど、嗜好性の高いジャンルに特化したフリマアプリが増えているのも昨今のトレンド。市場での流通が少ない限定品やレアアイテムも豊富に取りそろえ、買い手は欲しい商品に出合いやすくなった。ブランド品に匹敵する高額商品を取り扱うため真贋鑑定にも注力しており、偽物をつかむリスクも低い。

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