2022年6月3日発売の「日経トレンディ2022年7月号」 ▼Amazonで購入する では、「東西の2大パーク 得する攻略ガイド」を特集。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは、新たなエリアの登場やチケット制度の改定など、効率よく回るための制度は激変している。夏休みを前に、混雑アトラクションを堪能するためのプランを紹介する。

※日経トレンディ2022年7月号より。詳しくは本誌参照

人気パークを効率よく回る制度は激変。混雑アトラクションを堪能するためのプランを紹介する
人気パークを効率よく回る制度は激変。混雑アトラクションを堪能するためのプランを紹介する

 混雑を分散する目的で2021年10月に導入されたチケットの変動価格制。券種や価格の種類が増え、複雑化したため、目的に合ったお得なものを選びたい。

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 まず、基本の「1デーパスポート」。価格は混雑状況により大人7900円、8400円、8900円、9400円(それぞれ税込み、以下同)の4パターンで変動する。直近2カ月の曜日ごとの平均価格を調べると、火曜8233円、水曜8275円。最高値の土曜9344円と比べると、1000円程安かった。パスポートの価格は、公式HPで3カ月先まで公表され、2カ月先まで買えるため、早期に安い日のものを押さえるのも手だ。

 さらに、コストを抑えたいなら「入園時間指定パスポート」を活用したい。10時30分~と12時~(現在は販売中止)の2種があり、10時30分~は、1デーパスよりも500円、12時~は1000円オフになる。

 22年7月5日からは、平日17時以降に入園できる「ウィークナイトパスポート」(大人4500~5400円)と、祝日を含む休日15時以降に入園できる「アーリーイブニングパスポート」(大人6500~7400円)の2種類の販売を開始。1デーパスポートよりも安く、「平日夜は混雑が収まってくる可能性が高い」(ディズニー研究家・吉田よしか氏)ので、仕事帰りなどに人気アトラクションに絞って楽しむといった使い方ができる。

 また現在、22年8月31日までの期間限定で子供のパスポートが半額になる「東京ディズニーリゾート・キッズサマーファン!キャンペーン」を実施中。小人(4~11歳)の1デーパスポートが2350 ~2800円、入園時間指定パスポート(10時30分~)が2200~2650円になり、お得だ。加えて、ホテル宿泊とパスポートとセットになったバケーションパッケージの利用なら、小人の1デーパスポートを提示するだけで、ポップコーンのレギュラーボックスを無料で何度ももらえる特典もある。

 実はディズニーランドを効率よく回るための制度は激変している。まず、無料でアトラクションの予約ができる「ファスト・パス」は現在発行されていない。人気アトラクションに並ぶ時間帯を指定できる「スタンバイパス」も、対象が一部のショップのみになるなど縮小傾向だ。

 そんな中、22年5月に新たに導入されたのが「ディズニー・プレミアアクセス」。1回2000円かかるが、人気アトラクションの時間指定予約ができ、より短い待ち時間で楽しめる。現在対象となるのは、ランドの「美女と野獣“魔法のものがたり”」とシーの「ソアリン:ファンタスティック・フライト」、「トイ・ストーリー・マニア!」の3つ。

 これらは休日ともなると、2時間以上並ばないと乗れないこともあるため、時短を目指すなら必須だ。混雑していない場合は買う意味が無いため、アプリ上で待ち時間を確認してから購入するのも手だ。「夜になるとアトラクションに並ぶ人数は減少傾向になるため、ピークタイムの午前中にこれを利用して、午後は他を回るなど効率よく園内を回りたい」(吉田氏)

 プレミアアクセスを活用して新エリアを確実に押さえつつ、園内を効率よく回る最強ルートを考案した。人気のアトラクションは8時半~10時台が最も混み、昼食後の14時~16時ごろにかけて再度混雑する可能性が高い。ファミリー層が帰宅する19時以降には落ち着いてくるので、この時間帯に人気のものを組み込めば、並ぶ時間を最小限に抑えることができる。

 また、公式アプリで抽選受け付けや各種予約を使いこなすのも重要。特にレストランは、「プライオリティ・シーティング」を利用して前日までにオンライン予約しておくと優先的に案内してもらえるため時短になる。

チケット制度を考察

変動価格制のため火曜・水曜が安い アプリ上の購入でスムーズに入園

 開園時間と同時に入れる1デーパスポートと指定された時間に入園できるパスポートが主流。21年10月から変動価格制が導入されたため、同じパスポートでも日付によって価格は変わる。土曜、日曜と比べると、入園者数が落ち着く火曜と水曜は、比較的安い価格で購入できるので狙い目だ。

 ■パスポートは基本6種
 1. 1デーパスポート
 2. 入園時間指定パスポート(午前10時30分~/正午12時~)
 3. ウィークナイトパスポート(平日17時~)
 4. アーリーイブニングパスポート(休日15時~)
 5. 障がいのある方向け 1デーパスポート
 6. バケーションパッケージ

注)バケーションパッケージは、ホテルの宿泊がセットになったプラン。1泊4万5000円程度~と高めだが、確実にショーが見られるなどさまざまな利点がある
【「オンライン購入」テクニック】
チケットはアクセスが集中する時間を避けてオンラインで購入
2カ月先の同日分を毎日14時に販売。買うならサイトが混雑する発売直後や17時ごろ、20~22時ごろは避け、深夜帯に。現在、現地販売は無いので注意。
【「1デーパスポート」テクニック】
同じ曜日でも価格は違う。月曜と金曜も高い傾向
大人の1デーパスポートは7900円、8400円、8900円、9400円で変動。価格は曜日固定ではないので、公式HPの価格表を見て安い日を選ぶとよい。月曜は他の平日に比べ高めなので注意。
(直近2カ月の1デーパスポートの平均価格)
(直近2カ月の1デーパスポートの平均価格)
オフィシャルホテル宿泊者限定で、パーク開園1時間前から入園できるアーリーエントリーチケット(1人3000円)の購入も混雑回避の方法の一つ
オフィシャルホテル宿泊者限定で、パーク開園1時間前から入園できるアーリーエントリーチケット(1人3000円)の購入も混雑回避の方法の一つ

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