マーケツール導入/乗り換えの極意 第4回

クラフトビールのヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)がサブスクリプションサービス「ひらけ!よなよな月の生活」を2021年7月に刷新した。最大の目的はビールを選ぶときに缶のアイコンで分かりやすく表示するなど、ユーザー本位の仕組み構築。その理想を実現できるかが新ツール選びの肝となった。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール。「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などユニークな名称の製品を多数用意している。なお、ベルギーのビール製法による「水曜日のネコ」は日本では発泡酒となる
ヤッホーブルーイングのクラフトビール。「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などユニークな名称の製品を多数用意している。なお、ベルギーのビール製法による「水曜日のネコ」は日本では発泡酒となる

前回(第3回)はこちら

 「定番の『よなよなエール』は2本にしよう。鮮烈な苦みの『インドの青鬼』は4本、レモンのような香りの『僕ビール君ビール』も4本だ……他も選んで、あと6本か。何にしようかな」

 あれもこれも飲んでみたいというビール好きにとって、ちょっと楽しい悩みの時間を毎回提供してくれるサブスクが、ヤッホーブルーイング(以下、ヤッホー)の公式通販サイト「よなよなの里」が提供する「ひらけ!よなよな月の生活」だ。ECサイト上で、毎月あるいは隔月で届く1ケース分(24本か48本)の商品の種類を1本単位で選べる。製品の種類と数を選ぶと、空きスペースを缶のアイコンが埋めていくという分かりやすい演出で、「あと6本」などと残り本数を表示する。

定期配送サービスの「ひらけ!よなよな月の生活」をリニューアル。1ケース分(24本か48本)ビールの種類を1本単位で選ぶと、空きスペースをビールのアイコンが埋めていく演出とした
定期配送サービスの「ひらけ!よなよな月の生活」をリニューアル。1ケース分(24本か48本)ビールの種類を1本単位で選ぶと、空きスペースをビールのアイコンが埋めていく演出とした

 従来は1年ごとに契約する「年間コース」のみを用意していたが、2021年7月のリニューアルでは3回受け取り以降はいつでも解約できる「お気軽コース」も追加した。「アンケートでも年間で継続するのはハードルが高いという声があった。その打ち手として『お気軽コース』を追加した」(ヤッホーブルーイング通販事業ユニット ユニットディレクターの桂馬拓也氏)。このリニューアルに合わせ、ヤッホーは従来使っていたECカート(EC決済用のシステム)から、ソフトクリエイトホールディングス傘下のecbeing(イーシービーイング、東京・渋谷)が開発するEC構築ツールに乗り換えた。

機能の付け足しでシステム複雑化

 「今まではだましだましやってきた。システムの制約でカスタマイズができず、我々の理想とするサービスを提供できなかった」と、ヤッホーのECサイトシステムリニューアルプロジェクトリーダーである大友直也氏は話す。

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