ラブライブ!シリーズの新プロジェクトとして誕生した蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。4月にリリース予定のスマートフォン向けアプリ「Link!Like!ラブライブ!」に登場する、“バーチャルスクールアイドル”である彼女たちは、金沢市にある“蓮ノ空女学院”のスクールアイドルクラブに所属する日野下花帆(楡井希実)、村野さやか(野中ここな)、大沢瑠璃乃(菅 叶和)、乙宗 梢(花宮初奈)、夕霧綴理(佐々木琴子)、藤島 慈(月音こな)の6人で構成。スリーズブーケ・DOLLCHESTRA・みらくらぱーく!の3ユニットに分かれており、ストーリーや楽曲がユニットメインで描かれることも特徴の1つだ。
前編はこちらからインタビュー後編では、個性豊かなキャストの素顔や、本格始動を目前に控えた現在の心境に迫る。
――キャストに決定したときの心境は?
佐々木琴子(以下、佐々木) (即答で)うれしかったです。
一同 かわいい。(笑)
楡井希実(以下、楡井) 私も、ラブライブ!はすごく大好きな作品なので、オーディションを受けられることがまず、とてもありがたいことだと思っていました。受かったからには、蓮ノ空はもちろん、皆さんにもっとラブライブ!を知っていただけるように頑張りたいです。
花宮初奈(以下、花宮) このキャストでやっていくことが決まったのは、去年の2月くらいですね。
月音こな(以下、月音) もう1年以上、一緒にいるよね。
佐々木 でも、顔合わせのときにはやっぱりなかなか話せなかったよね。
楡井 隣にうぃちゃんが座っていたんですけど、きれいすぎて見られなかったです。だけど、もともとラブライブ!が好きな者同士なので、すぐに話が合って!
菅 叶和(以下、菅) 波長がビビビ! と合ってるよね、この2人。
楡井 だって初めて会った日に、聴いてきた曲が同じだったよね?
花宮 そうそう! μ'sさんの『START:DASH!!』の3人バージョンを聴きながら「さあスタートだ!」と思っていたら、(楡井も)同じ曲を聴いてきたって言うから、「何人バージョン?」って聞いたら「3人!」って。びっくりしたよね。
野中ここな(以下、野中) それから、初対面の日、かんかん (菅の愛称)がたくさんお話してくれたことも覚えてる。
菅 私、あの日はなぜかお誕生日の主役みたいな席に座っていたんですよ(笑)。それにあがり症だから、すっごくテンションが上がっていて。話しかけたいのにタイミングをつかめずにいたら、こっちゃん(佐々木)が気付いてくれたんだよね。
佐々木 「しゃべりたいです」みたいな視線を感じたので、話を振りました。(笑)
菅 (佐々木の声をまねて)「しゃべる?」って聞いてくれたから、「いい!?」って。そこから、たくさん話せました。
野中 こっちゃんっぽい。優しい。
菅 本当に、周りを見てくれているんです。
歌やダンスに加えてトークレッスンも
――そんな出会いから、6人でどのような準備をしてきましたか?
野中 まずはダンスの基礎レッスンだよね?
月音 ラブライブ!と一緒で、ダンスレッスンでめっちゃ仲が深まったよね。
佐々木 それから、トークレッスンもしました。そのおかげで、お互いのパーソナルな部分を知ることができたと思います。
菅 まず、お題を渡されるんです。例えば「音楽について」とか。そこから1分くらい内容を考えて、お話をするんです。最初の頃は、自分たちのことを知る意味も含めてキャストとして話していたんですけど、少しずつメンバーとして話す練習をしていきました。
花宮 私は今もまだまだ苦手で、みんなが上手に話しているのを見て、なんとかついていっています……。
花宮 最初にレコーディングしたのが『Dream Believers』なんですけど、みんなすごく緊張していました。でもそれが、1曲目ならではのフレッシュさや初々しさに変換されていると思います。
楡井 アフレコもそうなんです。私を含めて、アフレコをするのがまるっきり初めてのキャストもいて、私もマイク前でのお芝居というものをしたことがなくって。アプリで序盤のストーリーを見ていただいたら、きっと「緊張していたんだな」というのが伝わるんじゃないかなと思います。
佐々木 綴理ちゃんも最初は声が固まっていないかもしれないです。
花宮 だんだん自分の中で、「メンバーの声や表現ってこういう感じかな?」というのが固まっていくんだよね。成長したことで、今はより自分が描いているメンバーを演じられている感覚です。
楡井 今、CMなどで皆さんに聞いていただいている声は、成長したあとの声なんです。
花宮 自分たちも、改めて聞くのはちょっと怖いです。(笑)
ライブなどのイベントも予定
――今後について、まずは4月にアプリがリリースされます。今の心境は?
月音 私は楽しみすぎて、ストーリーのネタバレをしてしまわないかが不安で。実は、慈ちゃんの声で「こなち、ネタバレだめだよ」と録音して、スマホの充電音にしているんです。(笑)
一同 えー! かわいい!
菅 それ、欲しい! かんかんバージョンで言って!
月音 (慈の声で)かんかん、ネタバレだめだよ。
菅 ……いい! あとで音源、いただきます。
一同 (笑)
楡井 それくらい、みんな楽しみにしています。
――続いて4月21日には、豊洲PITで発売記念イベントがありますね。
月音 初めてキャストとしてステージに上がってパフォーマンスさせていただくので、いっぱい練習してはいるものの……緊張します。
花宮 キャストとして出るからには表情での表現にも気を付けたいし、生の歌は音源よりももっと伝えられることがあると思うので、その時々によって変わる気持ちを表現して、皆さんに届けたいです。
楡井 わくわくや期待を超えるステージにしたいですね。
――その後、6月4日にはパシフィコ横浜国立大ホールでのオープニングライブイベント『Bloom the Dream』が開催されます。大きな会場ですが、今はどんなお気持ちですか。
楡井 まず、景色が想像もつかないです……。
佐々木 先日、Liella!さんのライブを拝見して、それまでは「ライブ、ちょっと怖いな」と思っていたけど……(涙ぐみながら)楽しみになりました。泣いているけど、本当に楽しみなんです(笑)。サイリウムに染まったきれいな客席を見て、それをステージから早く見たい、パフォーマンスしたいと思いました。
菅 よかったぁ。
佐々木 失敗が怖かったんです。歌もダンスも得意じゃないから……。
楡井 ……この話、こっちゃんが私だけに相談してくれたんです。なのに今日、かわいいこっちゃんをみんなに見られてしまった。(笑)
――今後、アプリ内の展開はもちろん、イベントを含めさまざまな活動が待っていると思います。とくに楽しみにしていること、積極的にやっていきたいことはありますか?
菅 (考えているキャストたちを見ながら)じゃあ! 言ってもいいですか? それぞれ、ユニットも全員曲もすごくすてきな楽曲に恵まれていて、シリーズに新たな風を吹かせる曲までたくさんある中、今回はバーチャルでもリアルでもライブをさせていただくので、両方の良さをお伝えしたいです。バーチャルとリアルを混合して活動するグループってなかなか存在しないと思うので、その良さを知ってもらうきっかけになれたらいいなと思います。
佐々木 バーチャルが好きな人たちがラブライブ!を好きになってくださったり、ラブライブ!が好きな方にバーチャルを好きになってもらったり、どちらにも伝えられるとうれしいなと思います。
花宮 私は昔からラブライブ!が好きで、大好きすぎてメンバーに自分のことを覚えてもらいたかったんです。今回のアプリでは皆さんのコメントも読めますし、距離が近い分、皆さんのことを覚えたいです。
楡井 舞台である金沢のことも知ってほしいですね。ストーリーの中では、金沢の名所が登場するんです。それを、日本はもちろん全世界に広められることも楽しみ。バーチャルの強みを生かして、ラブライブ!の魅力も蓮ノ空の魅力も、金沢の魅力もいろんな人に知っていただけたらなって思います。
佐々木 そして、私たちキャストも金沢で合宿をしたいです!
一同 行きたーい!
――多くのスクールアイドルが世界に羽ばたいたラブライブ!シリーズの新プロジェクト。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブとして、今後の目標はありますか?
月音 もちろんいろんなことを叶(かな)えたいけど、実はあまり具体的なことは考えていないんです。
菅 みんな、「自分たちが」というより、今はメンバーのことを考えちゃうんですよね。
花宮 頑張っていい歌を届けて、私たちが楽しめば皆さんも楽しんでくださると思うんです。そういうラブライブ!らしさ、みんなが成長していくところを見せられたら、結果はついてくるんじゃないかなと思っています。
楡井 まだまだ始まったばかりの初々しさや、たどたどしさもあるかもしれないけど、そこもみんなで助け合って、「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」とか、「頑張っているから応援したいな」と思っていただけるよう、活動していきたいです。
佐々木 うん。6人の絆でね。
楡井 そして「蓮ノ空です!」とどこかに出たときに、「あー!蓮ノ空か!」と思っていただけるようになりたい。
菅 (しみじみと)いいねぇ。
楡井 まずは4月2日に、蓮ノ空公式YouTubeチャンネルでメンバーのお試し配信があるんです。それを楽しんでいただいて、アプリリリースに備えてほしいです!
(写真/中川容邦)