※日経エンタテインメント! 2022年1月号の記事を再構成

10年のキャリアがあり、エリートからワイルド系まで表現できる演技力を持つ町田啓太。作品を下支えする実力は評価されてきたが、20年10月期放送の『チェリまほ』を機に、一気に流れが変化。脇役の立ち位置でも、見る人の目を離さない存在となり、連日メディアやSNSをにぎわせた。反響をどう受け止めてきたのか。現在の高い注目度のきっかけとなった『チェリまほ』以降の約1年を振り返る。

――2021年、すでに広く知られた存在でありながらにわかに注目度が増し、年間を通して多くの人の関心を引き続けた俳優の1人が町田啓太だ。14年にNHKの連続テレビ小説『花子とアン』をきっかけに最初のブレイクを果たし、『HiGH&LOW』シリーズや、『人は見た目が100パーセント』(17年)、『中学聖日記』(18年)など、多彩な役柄を演じてきた。

 そんな町田の評価がジャンプアップしたのが、20年10月期のテレビ東京の連ドラ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』)。主人公の安達(赤楚衛二)に恋をする、仕事ができる上に、ルックスも性格もいい同僚の黒沢を演じた。人を思う心を繊細に表現して、最終回を迎えた12月には作品支持と共に町田の人気も加速。そんな状況で迎えた21年は、町田の“2度目のブレイク”のタイミングだったと言えるだろう。

町田啓太氏(以下、町田) いやぁ、本当にありがたいというか。21年は、自分の視野も広がった状態で入れたなと思います。まず、グローバルな展開のある作品に携われたこと。20年12月から世界190カ国で配信されたNetflixの『今際の国のアリス』があって、『チェリまほ』もアジアを中心に海外の方にも作品を知ってもらえて。

 『今際の国のアリス』は、足利のロケ地に原寸大の渋谷のスクランブル交差点を作ったくらいですから、スケール感が半端なかったですね。見たことのないような巨大なグリーンバックで埋め尽くされていて、「こんなすごいところで撮影できるの!?」って、共演者のみんなとすごくテンションが上がったのを覚えています。

 『チェリまほ』は回を重ねるごとに反響をいただけて、日本国内でも放送局が増えたり、タイやフィリピンなど海外にも配信されたりして、波紋のように広がっていったんです。驚きましたし、制作チームのみなさんとも「良かったね」って話していました。本当に得られるものが大きかったです。赤楚君とは、挨拶した瞬間から安心感がありましたね。丁寧に「よろしくお願いします」って言ってくれて、すっごいキレイな目をしてて(笑)。話していても自然体でいられる。いまだに『チェリまほ』が話題になるのも、それだけ作品を楽しんでもらえた証拠ですし、今でも赤楚君と「うれしいよね」って話してます。

 風間(太樹)監督には、こんな撮影は初めてかもっていうくらい、ガッツリ寄り添ってもらえました。第7話での黒沢が安達に恋をしたきっかけの公園のシーンでは、心情にぴったりはまるところを緻密に、「こういうふうに切り取りますね」っていうところまで細かく説明してくださって。

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