もっちりとした薄皮に包まれるジューシーな豚肉、頰張れば口いっぱいに広がる肉汁――。誰もが知る点心の代表格だが、ギョーザと比べると影が薄かったシューマイ。食べ応えのある冷凍食品や、斬新な調理で新しいおいしさを目指す新世代の登場などで、関連商戦がホカホカと熱気を帯び始めている。打倒ギョーザ! シューマイの逆襲が今始まる。

※「日経MJ」2022年1月26日付記事「シューマイ逆襲 主役の座」を再構成したものです
「大阪王将 たれつき焼売」は生産ラインを増設した
「大阪王将 たれつき焼売」は生産ラインを増設した

 「のろしが上がり、戦国時代に突入した」

 日本におけるシューマイの歴史を分析した「シュウマイの本」の著者で、シューマイ研究家の種藤潤(通称・シュウマイ潤)さんは、冷凍シューマイ市場がかつてない熱気を帯びていると説明する。

 きっかけとなったのが、味の素冷凍食品の「ザシュウマイ」。1個あたりの大きさは約30グラム。小ぶりなものが一般的だった冷凍シューマイの常識を覆す、食べ応えのある重量感が特徴だ。「『ザシュウマイ』が食卓の主役になるシューマイの新しいカテゴリーを作った」と分析する。発売は2016年12月だが、21年の売り上げは前年比2桁増で伸びている。

シューマイは日本で独自の進化を遂げた
シューマイは日本で独自の進化を遂げた

 他の冷凍食品メーカーも食べ応えのある冷凍シューマイを拡充している。マルハニチロは従来品を10グラム程度増量した、1個あたり24グラムの冷凍シューマイ「五目シュウマイ 香りと旨み」を20年1月に発売した。イートアンドフーズは21年11月に「大阪王将 たれつき焼売」の生産ラインを増設した。生産能力は月に約60万パックと、従来の2倍に増えたという。

「シューマイ第7世代」とは?

 じわり高まるシューマイ人気。最近は個性派シューマイを店の看板メニューとして出す店や、シューマイ専門店が相次いでいる。「既存のシューマイの価値観にとらわれない具材や調理方法、食べ方を提案する『第7世代』の勢力が強まっている」(シュウマイ潤さん)

人気メニューの「特製手ごね焼売」。「インパクトがあり、食べて満足するシューマイを作りたかった」という店長の香山成寛さん(Gift食堂 阿佐谷)
人気メニューの「特製手ごね焼売」。「インパクトがあり、食べて満足するシューマイを作りたかった」という店長の香山成寛さん(Gift食堂 阿佐谷)
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