
家電やデジタルの展示会「CES 2022」の基調講演を米国時間の2022年1月5日に見せたのは米ゼネラル・モーターズ(GM)。クルマメーカーからプラットフォームの変革者へとシフトするという同社の方針に沿った電気自動車(EV)や自動運転車のほか、米小売り大手ウォルマートとの取り組みも発表した。
GMは企業のコミットメントとして「事故ゼロ、二酸化炭素の排出ゼロ、渋滞ゼロ」を目指している。そのために「過去10年にわたりクルマの電動化、ソフトウエアのサービス、自動運転に投資をしてきた」とメアリー・バーラCEO(最高経営責任者)は説明する。2040年に向け会社として脱炭素を実現し、そのためには30年までに北米や中国の工場で製造工程の半数をEVにするといった目標を列挙し、同社のEV電池「Ultium(アルティウム)」についての取り組みも説明した。
二酸化炭素(CO2)を排出しない「ゼロエミッション」実現の具体的な取り組みとして、GM子会社で商用EVを開発する米ブライトドロップの取り組みを紹介した。同社は21年12月に米フェデックスへ電動トラック「EV600」を5台納入している。フェデックスもGMと同様に40年までの脱炭素を掲げており、登壇した北米の責任者は今後2~3年で2000台のEV、25年までに約半数の配送車の購入をEV化するといった目標を示した。
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