2022年1月4日発売の「日経トレンディ2022年2月号」では、「ほったらかし株&投信」を特集。長期の積み立て投資で成果を上げる投信を探る「日経トレンディ投信大賞」。投資のリターンなどをまとめたQUICKのデータを基に投信のプロ4人に推薦してもらい、2022年の「大賞」「審査員賞」を決定した。まずは、プロ4人に21年の総括と22年の見通しを聞いた。
※日経トレンディ2022年2月号の記事の一部を掲載。詳しくは本誌を参照

初心者でも始めやすい投資信託として、運用コストが低いインデックス型投信が人気だ。しかし、コスト差をしのぐ良好なパフォーマンスを中長期的に出し続けるアクティブ型投信は少なくない。そこで、日経トレンディでは長期の積み立て投資で成果を上げる投信を探るべく「投信大賞」を2018年から実施。今回も投信のリターンなどをまとめたQUICKのデータを基に投信のプロ4人に推薦してもらい、「大賞」や「審査員賞」を決定した。さらに、21年はどのようにマーケットが動いたのか、22年はどう投資に向き合っていくといいかについても聞いた。




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――21年はどのような年だったと思いますか?
篠田 市場は全体的に好調だったといえますが、その中でも米国株が一人勝ちした一年でした。NASDAQやテクノロジー関連の企業が躍進し、日本株もそれにつられて相場を戻した印象です。一方、新興国ではこれまでけん引してきた中国株が苦戦していましたが、インド株が好調でした。
石井 米国株の好調が続く中、21年に日本で最も売れた投信も「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズになりました。対して、日本は企業自体の業績は好調ですが、日経平均株価が3万円台になると日本株の売り圧力が強まる傾向にあります。21年9月には31年ぶりとなる3万670円の高値を記録しましたが、今のところそこがピークとなっていますね。
吉井 ここ数年はずっとグロース株の調子が良かったのですが、21年前半は景気回復期待からバリュー株が復活しました。地域だけでなく、グロース株、バリュー株など運用スタイルの分散も今後は鍵となっていきそうです。
深野 海外への資金流出が続いていましたが、21年夏以降は日本への流入額がプラスになる月も出てくるようになりました。投信にまつわる新たなトピックとしては、予想分配金提示型の商品が増えてきたことがあります。基準価額が一定水準以下の場合には分配が見送られるため、毎月分配型の商品と違って元本が目減りするリスクが低い。どうしても分配金が欲しいという人は検討してもいいでしょう。
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