NFTバブルは本物か 第7回

唯一無二の証明ができるNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)を、リアルなモノと連携させて活用できないか――本特集最終回では、そんな取り組みを紹介する。アニメのセル画、Tシャツやパーカーのほか、ウイスキーの樽、不動産分野でも試行錯誤が続く。NFTに詳しい弁護士に企業が注意すべきポイントも聞いた。

 有楽町マルイの7階にNFTマーケットプレイスのギャラリーがオープンした。2021年11月20日にオープンした「楽座NFTマーケットプレイス・ギャラリーラボTOKYO」だ。アニメのセル画を販売するRAKUICHI(東京・千代田)が開設した。7月に開設したNFTマーケットプレイス「楽座」のビジネスラボという位置づけ。高価なセル画が並ぶほか、打ち合わせスペースなどを構える、マルイではなんとも異色の空間だ。

楽座NFTマーケットプレイス・ギャラリーラボTOKYOには、セル画などが展示
楽座NFTマーケットプレイス・ギャラリーラボTOKYOには、セル画などが展示
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有楽町マルイの7Fにある
有楽町マルイの7Fにある
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前回(第6回)はこちら

 リアルでNFTアイテムを確認し、デジタル上で購入する――。楽座では、所有していることを証明できるNFTがついたリアルなアニメのセル画を販売している。百貨店で売られている鑑定書や認定書のついたセル画や原画などの現物作品を所有する権利をNFT化しているのが特徴。NFT所有者がNFTを無効化(BURN)すると、現物のセル画や原画を所有者に配送する仕組みだ。ギャラリーで販売はしておらず、いってみればセル画を見るだけ。購入する場合は楽座にアクセスする。

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