パッケージデザイン調査2022 第4回

ライバル商品の中で、顧客が最も買いたくなるパッケージデザインはどれかを探る調査特集。第4回は新型コロナウイルス禍でニーズが伸びている冷凍チャーハンを取り上げる。ニチレイ、味の素、マルハニチロ、テーブルマークの主力商品対決。消費者、デザイナー、マーケターの合計500人は、どの商品のデザインを評価したのか?

冷凍チャーハンはコロナ禍以降、内食の機会の増加に伴ってニーズが伸びている
冷凍チャーハンはコロナ禍以降、内食の機会の増加に伴ってニーズが伸びている

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 日本冷凍食品協会が2021年4月に発表した「冷凍食品の生産・消費について(速報)」によると、20年の冷凍チャーハンの生産量は、うどん(約20万トン)、コロッケ(約16万トン)に続く3位(約10万トン)と人気が高い。コロナ禍で内食が増える中、売れ行きが好調な商品でもある。マルハニチロが2021年10月に発表した「冷凍食品に関する調査2021」によれば、コロナ禍以降、購入する機会が増えた冷凍食品として、チャーハンは2位だった。

 この冷凍チャーハンに革命を起こしたといわれるのが、ニチレイフーズが01年に発売した「本格炒め炒飯」だ。それ以前の冷凍チャーハンは、炊いたご飯に中華風調味料を加えたピラフに近いものだったが、同商品は業界で初めて「炒め工程」を取り入れ大ヒット商品となった。

 以来、冷凍食品各社は製法や具材、味付けなどの開発競争を繰り広げている。パッケージにはシズル感あふれる写真のほかに製法の違いなどを打ち出し、商品イメージやブランドの訴求に力を入れている。

 今回調査対象としたのは、ニチレイフーズ「本格炒め炒飯」(A)、味の素冷凍食品「五目炒飯」(B)、マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯」(C)、テーブルマーク「焼きめし」(D)の4商品。

 これら4商品について、消費者300人(男女150人ずつ)、マーケター・デザイナー各100人の合計500人を対象に調査した。

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