
ライバル商品の中で、顧客が最も買いたくなるパッケージデザインはどれかを探る調査特集。今回は、面倒な風呂の浴槽掃除を簡単にしてくれると大人気の、ライオンと花王のスプレー式浴槽洗剤を取り上げる。消費者は2つのパッケージデザインから、どのような情報を読み取り、どう評価したのか。そしてマーケターやデザイナーは、消費者と同じように評価できるのか。
浴槽に付着した汚れは、浴室用洗剤を付けてごしごしとこすり洗いしないとなかなか落ちない──。そんな浴室掃除のイメージが変わりつつある。
2018年9月に発売したライオンの「ルックプラス バスタブクレンジング」は、浴槽に洗剤を噴射して60秒後に流すだけで洗える「こすらず洗う」新方式を採用し、人気になった。発売後6カ月で1300万個を売り上げた。20年4月には、そのワンランク上の商品として銀イオンを配合し、除菌とピンク汚れの予防にも対応した「ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス」を発売した。21年度は、「ルックプラス バスタブクレンジング」ブランド合計で約3700万個の販売数量に達したという(2021年1~12月、ライオン調べ、「ルックプラス バスタブクレンジング」「ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス」の各本体・詰め替え用・詰め替え用大サイズの合計)。
21年9月には、花王が「バスマジックリン エアジェット」を発売。「連射ミスト」で洗剤を塗布し、30秒待つだけで汚れを洗い流せるという。こちらも、発売約3カ月で累計出荷数量800万個を突破する人気商品になった(21年9月8日~12月11日、花王調べ)。ハーバルシトラスの香りとフルーティフローラルの香りの2種類がある。
そんな浴室用洗剤から、ライオン「ルックプラス バスタブクレンジング 銀イオンプラス」(A)、花王「バスマジックリン エアジェット ハーバルシトラスの香り」(B)を対象に調査した。
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