Instagram広告最新活用 第1回

Instagram広告の成功事例を通して活用のポイントを探る特集の第1回。「ぽぽちゃん」で知られる知育玩具メーカー、ピープル(東京・中央)は、Instagramの広告活用でフォロワー数16倍の実績をたたき出している。その秘訣とは。

 「お母さんたちにとって、スマホを開きInstagramで情報収集するのが自然な流れになっている。そこでコミュニケーションを取りながら広告展開することを考えたのがアカウントを開設したきっかけ」。こう語るのは、ピープル プロモーション戦略部 部長の栁奏子氏だ。

 ピープルでは、乳幼児から子供の発達に沿った知育玩具を手掛けている。発売から25年の「ぽぽちゃん」人形のほか、幼児用自転車やベビーバスといった育児用品などが人気商品。少子化が進む中、認知拡大とファンの獲得を目指してInstagramを活用し始めた。

 フェイスブック ジャパン(東京・港)のInstagram広報を務める市村怜子氏はInstagram広告の出稿量について、国内の数字は非公表としながらも「2015年の広告配信開始後、個人事業主や中小企業から大企業まで右肩上がりに増えている」という。その理由について、5点を挙げる。

(1)幅広い潜在顧客にリーチできる
(2)ビッグデータによるターゲティングの精度が高い
(3)モバイルファーストのプラットフォームなのでモバイルに最適化した形で広告配信できる
(4)ブランド認知から購入までニーズに合わせた広告展開ができる
(5)ビジネスの規模を問わず、少額から広告の出稿可能

 例えば(4)の「ブランド認知から購入まで」を手掛ける例として、次のようなものがある。あるヨガ用品メーカーは通常の投稿でヨガレッスンの様子などを掲載し、ブランドの世界観を伝えてきた。そして創立1周年記念のイベント開催を広告でターゲット層に告知、イベントをライブ配信した。

 さらにライブで紹介した商品をInstagramの商品タグ付き広告(商品名と価格を表示した札を商品横に表示する広告)で出すと、タグからリンクしたコンテンツページへの流入が、タグなし広告に比べて5.8倍、カート追加率が3.6倍となった。このように、ブランディングとダイレクトレスポンス型の広告を併用することで、ビジネスが成長する事例が増えているという。

Instagramでフォロワーを増やす3つの勝ちパターンとは?

 先の玩具メーカー、ピープルではInstagram広告を配信したことで、「広告をきっかけにアカウントや商品を知ってもらう流れができた」(栁氏)と成果を語る。

 実は19年のアカウント開設当初は玩具の担当者がそれぞれ商品情報を投稿していたが、思うようにフォロワー数が伸びなかった。社内で議論し、「もっと消費者の気持ちに寄り添った投稿が必要なのではないか」と気づいたが、どんな投稿が刺さるのか分からない。そこでSNS支援を手掛けるテテマーチ(東京・目黒)に相談、20年5月からInstagramアカウントのリスタートを切った。

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