2022-2030大予測 第4回

2021年12月3日発売の「日経トレンディ 2022年1月号」では、「2022-2030大予測」を特集。世界的に人気のスポーツをテーマにした予想ゲーム「ファンタジースポーツ」がブレイク間近だ。欧米では既に流行し、日本でも21年6月から、スマートフォン向けのブラウザゲーム「プロ野球#LIVE2021」(マイネット)が提供を開始するなど新サービスが登場。予想を戦わせながらスポーツを観戦する、新しいスタイルが浸透する。

※日経トレンディ2022年1月号の記事を再構成

世界的人気のスポーツをテーマにした「予想ゲーム」がブレイク間近(イラスト/G8浦谷康晴、PIXTA)
世界的人気のスポーツをテーマにした「予想ゲーム」がブレイク間近(イラスト/G8浦谷康晴、PIXTA)

前回(第3回)はこちら

【2025年はこうなる!】予想を戦わせながらスポーツを観戦する新しいスタイルが浸透する

 スポーツの勝敗などを予想してお金を賭け、配当を得るスポーツベッティングが欧米で人気だ。日本ではプロ野球などのスポーツでは原則できないが、スポーツベッティング解禁の足音が聞こえつつある。

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 それよりも一足先に、試合の結果を予想する“勝負事”としてブレイク間近なのが、「ファンタジースポーツ」だ。欧米では既にスポーツベッティングと双璧の人気を誇り、米国では数兆円規模の市場があると言われている。Meta(Facebookから2021年10月に社名変更)も21年9月に米国とカナダで新サービスを開始するなど、市場のさらなる成長が見込まれる。

 ファンタジースポーツは一般的にアプリやブラウザゲームを通して遊ぶ仕組み。サービスによって細かい遊び方は異なるが、1つの競技やリーグから活躍しそうな選手を選び、その選手の活躍度を利用者同士で競い合う形になる。一説には架空のチームを作る遊び方から、ファンタジースポーツと呼ばれるようになったと言われる。

友人や知人とリーグを作る

 スマートフォン向けゲームサービスやスポーツクラブ運営などを手掛けるマイネットが、21年6月から提供を開始したのが、友人や知人と遊ぶブラウザゲーム「プロ野球#LIVE2021」だ。

 遊び方は、まず知人とオンライン上の「リーグ」を作って、通話やチャットをしながらリアルのプロ野球でこの先活躍しそうな選手をそれぞれ数人ずつ選ぶ。その後シーズン中、リーグ内の1チームと1週間ごとに、実際の試合結果をもとに対戦していく。投手なら防御率、打者なら本塁打数など複数の成績項目が設けられ、自分が選んだ選手が相手より多くの項目で上回っていたらその週の対戦は勝利。これを繰り返し、リーグを作った知人の中でトップを目指すという仕組みだ。

 このファンタジースポーツは利用者同士で競い合う形になるのが特徴で、試合前の予想合戦から試合後の勝敗、次の試合の予想と継続的なコミュニケーションが生まれやすい。試合中も実球団の勝敗を超え、お互いが選んだ選手の活躍など見どころは増える。スポーツベッティングのように賭けたお金に応じて配当がもらえる仕組みではないが、それを補って余りある魅力があるのだ。

 マイネット常務取締役の岩城農氏は、「仲間との会話がコンテンツなので、友人同士で競い合うゲームとしてスタートした」と言う。

■プロ野球#LIVE2021(マイネット)
日本野球機構の承認を得ているファンタジースポーツゲーム。初めにドラフトで選手を選び、シーズン中は成績に応じて選手を入れ替えるなど、球団のGMになったような気分で遊べる
日本野球機構の承認を得ているファンタジースポーツゲーム。初めにドラフトで選手を選び、シーズン中は成績に応じて選手を入れ替えるなど、球団のGMになったような気分で遊べる
注)「プロ野球#LIVE2021」の画面は開発途中のもの(画像/マイネット)
注)「プロ野球#LIVE2021」の画面は開発途中のもの(画像/マイネット)

 実際、試合結果の確認は1日数分で完結するゲームながら、1日数時間ゲームに滞在する利用者が多かったという。「30日後の継続率はスマホゲームだと一般的に10%ほどだが、プロ野球#LIVE2021はその倍を超えた」(岩城氏)と言う。

 22年にはプロ野球開幕に合わせ、アップデートを加えた新ゲームとして提供する予定。21年は招待制だったが、22年以降は広く利用者の取り込みを狙う。Bリーグを対象に、プロ野球#LIVE2021には無い機能も追加して同ゲームの展開を進めている。

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