
急激に変化する社会で活躍する次世代の若者を育てるには、教育分野の革新も不可欠となる。教育系スタートアップの成長株として注目される企業が、atama plus(アタマプラス、東京・港)。タブレット端末を使った中高生向けのAI(人工知能)学習教材を提供している。2017年創業で、アタマプラスの教材を導入している塾の数は全国2600超に上り、この1年半で2.6倍に拡大している。
「atama+(アタマプラス)」は、生徒がタブレット端末で問題を解き、正誤状況からAIが苦手分野を発見するのが特徴だ。必要な講義動画の配信や、問題の出題で、能力に磨きをかける。例えば、苦手の克服では、中学3年生の単元を学習中であっても、中1の内容まで遡ることで、何が苦手かを見つけ出す。
タブレットを使ったAI学習教材というと、先生のいない場で黙々と学習を進めるものだと思われがちだが、アタマプラスは先生がいる塾の教室での利用が基本となる。アタマプラスの「AI先生」が学習内容を指導し、教室で先生がモチベーション維持を助けるコーチ役を担うという両輪で効果を高める。
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