未来の市場をつくる100社 2022年版 第6回

急激に変化する社会で活躍する次世代の若者を育てるには、教育分野の革新も不可欠となる。教育系スタートアップの成長株として注目される企業が、atama plus(アタマプラス、東京・港)。タブレット端末を使った中高生向けのAI(人工知能)学習教材を提供している。2017年創業で、アタマプラスの教材を導入している塾の数は全国2600超に上り、この1年半で2.6倍に拡大している。

アタマプラスでは問題や講義動画をタブレット上で見て、ノートに途中式などを書きながら学ぶスタイルを推奨している
アタマプラスでは問題や講義動画をタブレット上で見て、ノートに途中式などを書きながら学ぶスタイルを推奨している

前回(第5回)はこちら

 「atama+(アタマプラス)」は、生徒がタブレット端末で問題を解き、正誤状況からAIが苦手分野を発見するのが特徴だ。必要な講義動画の配信や、問題の出題で、能力に磨きをかける。例えば、苦手の克服では、中学3年生の単元を学習中であっても、中1の内容まで遡ることで、何が苦手かを見つけ出す。

 タブレットを使ったAI学習教材というと、先生のいない場で黙々と学習を進めるものだと思われがちだが、アタマプラスは先生がいる塾の教室での利用が基本となる。アタマプラスの「AI先生」が学習内容を指導し、教室で先生がモチベーション維持を助けるコーチ役を担うという両輪で効果を高める。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
5
この記事をいいね!する