
特集「未来の市場をつくる100社 2022年版」の2社目は、Z世代をターゲットにしたソーシャルカレンダーアプリ「Skele(スケル)」を展開するpow(川崎市)。仲間内で予定を全て共有することを基本とし、カレンダーをコミュニケーションのハブとして活用する新しいスタイルを提案する。Z世代のポストSNSとして市場を切り開く可能性を秘める。
設立:2019年9月
製品/サービス:Skele(スケル)
市場:ソーシャルカレンダーアプリ

ビジネスシーンで米グーグルの「Googleカレンダー」や米マイクロソフトの「Microsoft Outlook」が定着する中、新たなカレンダーアプリやサービスが続々と登場している。例えば、リモートワークの定着で、ウェブ会議などの予定を簡単に調整できる米カレンドリーの日程調整アプリ「Calendly」は、海外で既に1000万人以上が利用。国内でも、日程調整に特化したSpir(スピア、東京・港)のカレンダープラットフォーム「Spir」なども登場している。
また、ソーシャル要素を盛り込んだカレンダーも海外では既に動きがある。代表格が、米IRLのアプリ「IRL」。共有カレンダーにチャット機能を搭載し、18歳以下の若者を中心にヒットしている。国内では共有カレンダーアプリ「TimeTree(タイムツリー)」が登録ユーザー3000万人を突破するなど、カレンダー共有へのニーズも高まっている。そんな中、Z世代をターゲットに、親しい人と手軽にスケジュールを共有できるソーシャルカレンダーアプリ「Skele(スケル)」を2021年7月に正式ローンチしたのがpow(パウ、川崎市)だ。
仲間内での全予定の共有を前提とした新機軸の設計
「ビジネスパーソンの多くがGoogleカレンダーやOutlookを利用して、チームで互いの予定を把握している。Skeleは、それの友人関係版だと考えてもらうと分かりやすい」。そう解説するのは、Skeleを開発・運営するpow代表の柳澤蓮氏だ。
Skeleのカレンダーには「自分用」と「みんな用」の2種類があらかじめ用意されている。予定を登録する際は、予定ごとに公開か非公開かを指定し、公開で登録した予定が「みんな用」に表示される仕組みだ。
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