2023年6月の一押しは、旧来の「世代マーケティング」の是非を問う骨太特集「進む消齢化 世代マーケの限界」です。また、広がりを見せるサブスクリプションビジネスで、さらに一歩抜きん出るためのデータ活用術、デジタル時代に変貌するBtoBマーケティングで生まれている誤解についても、それぞれ強力な特集を用意しています。
【23年6月の全力特集】
「消齢化(しょうれいか)」という新キーワードをご存じでしょうか。
これは、博報堂生活総合研究所による2023年1月の寄稿記事で初めて披露されたキーワードで、同研究所が30年間続けている長期時系列調査「生活定点」の分析過程で判明した事実をベースとしています。
▼関連記事 30年データで突き止めた新ワード「消齢化」 消えゆく年代の壁これまで皆さんも、「20代は○○」「30代は○○」「40代は○○」といった具合に、半ば無意識に年代/年齢によって価値観や嗜好をステレオタイプで捉えてしまうことがあったと思います。しかし、最新の22年生活定点調査の年代別回答を20年前や30年前と比べると、多くの項目において、かつては年代/年齢によって大きかった価値観や嗜好の違いが、年々小さくなっていることが分かってきたといいます。
例えば、下の写真をご覧ください。博報堂生活総研が「衣服の写真調査」で収集した20~69歳の男女の部屋着写真なのですが、服装だけを見るともはや何歳か分からないですよね。これは、ファストファッションをはじめとするカジュアルウエアの浸透によって、結果的にどの年代も同じような部屋着になっているためだと分析されています。
こうしてさまざまなジャンルで消齢化が進行している中で、これまでのような「年代切り」「世代切り」のペルソナで顧客を捉えようとするマーケティング姿勢は有効なのでしょうか。そこに“限界”が見えてきているとしたら、消齢化時代の新しい顧客像と、その顧客との向き合い方はどのようなものになるでしょうか。
23年6月5日からの特集「進む消齢化 世代マーケの限界」では、旧来の世代論の枠組みを脱してマーケティングを模索する企業事例も示しながら、識者と共に世代論を徹底再考します。皆さんが向き合う顧客のことを改めて考えるきっかけにできればと思いますので、ぜひご期待ください!
続いて第2週(6月12日~)の特集では、「サブスク巧者に学ぶデータ活用」と題して久しぶりにサブスクリプションサービスを研究します。サブスクは聴き放題の音楽ストリーミングサービスや見放題の動画サービスなどの無形商材から広がり、今では酒、家電、自動車など、さまざまなジャンルに広がりを見せています。
こうしたサブスク事業の利点は、土台となる会員数と月間の顧客獲得者数から売り上げ予測が立てやすく、安定的な収益を上げられること、さらに顧客と深くつながることで顧客理解を進め、商品の開発、販売、改善のサイクルを回し続けられることにあります。
では、サブスクで得られる顧客データは実際どのように活用されているのでしょうか。本特集では離乳食や幼児食のサブスクを展開するMiL(東京・港)や、香水サブスクを手掛けるハイリンク(東京・港)などを徹底取材。サブスクならではのデータ活用法に迫ります。
第3週(6月19日~)は「BtoBマーケティングの誤解」と題する特集を用意しています。元キーエンスで現在はコンサルティング会社、カクシン(大阪市)代表取締役の田尻望氏が指南するBtoBマーケの要諦、BtoCマーケとの違いなど、企業事例を交えて失敗と成功を分けるポイントを探っていきます。その他、第4週(6月26日~)は顧客心理×デザインを研究していきます。
どれも読者の皆さまのビジネスに「前向きな変化」をもたらす全力特集です。気になる特集は「フォロー」ボタンを押しておいていただければ、記事更新時に通知が届きますので、どうぞよろしくお願いします!
23年6月第1週(5日~)
進む消齢化 世代マーケの限界
多様化する社会において、世代論の限界を指摘する声は多い。また、世代別・年代別にペルソナをつくるマーケティングにも限界が見えてきている。事実、博報堂生活総合研究所の長期時系列調査によれば、世代観の価値観の差が小さくなる「消齢化」という現象が進んでいると判明。では、本当に世代論は不要なのか。識者と共に世代論を徹底再考する。さらに、旧来の世代論の枠組みを脱してマーケティングを模索する企業事例も紹介していく。
23年6月第2週(12日~)
サブスク巧者に学ぶデータ活用
商品やサービスの購入形態として定着したサブスクリプションサービス。その強みは、顧客と継続的な関係を築くからこそ得られる情報です。プロファイル情報や購入履歴、顧客からのフィードバックを生かしながら、商品の開発、販売、改善のサイクルを回し続けることがビジネス継続の鍵となります。さらにこのデータを応用することで、新たな商品やサービスの開発、事業分野の開拓などにもつながります。本特集では、複数のサブスクリプションサービス事業者に取材。サブスクならではの顧客データの活用法を探ります。
23年6月第3週(19日~)
BtoBマーケティングの誤解
企業へ自社商品やサービスを提案・販売するBtoBマーケティング。導入の意思決定に関わる人数が複数介在するBtoBマーケティングでは、クライアントがどのように導入の意思決定をしているのか、つまり「意思決定の構造」に対して誤った認識を持たれていることがある。本特集では、こうしたBtoBマーケティングを取り巻く様々な誤解を掘り下げていきながら、いかにしてBtoBマーケティングを成功させるか。識者へのインタビューや企業事例を通して、BtoBマーケティングの極意をひもといていく。
23年6月第4週(26日~)
心理×デザイン(仮)
人の心を動かすのは快適さや便利さ、使いやすさだけではない。人間が感じる「違和感」「面倒さ」「不快感」などの要素を生かしながら人の心を捉えている商品・サービスには、どのような狙いがあるのか。さらに、それらは受け手の心理変化をどのようにデザインしているかを探っていく。
【23年6月のイベント】
23年6月23日開催の日経クロストレンド・カレッジでは、大好評を博した特集「続・SNS時代のメルマガ新常識」の中で、特に反響が大きかったビームスの取り組みにフォーカスします。
本セミナーでは、ビームスのCXデザイン部部長を務める山崎勇一氏が愛されるメルマガについて解説するのに加え、マーケティング支援会社WACUL(ワカル)の執行役員・最高マーケティング責任者(CMO)でメールマーケティング・エバンジェリストの安藤健作氏が嫌われないメルマガについて分析します。
SNS全盛の時代、マーケティングにおいてもLINEやInstagram、さらにはYouTubeやTikTokといった動画共有サービスなど、多種多様なチャネルで企業と生活者がつながるようになりました。そんな中、「メールは終わった」「メルマガは時代遅れ」といった声もささやかれますが、それは大きな勘違いです。ぜひ本セミナーで今こそ有効なメルマガ活用法を学んでいただければと思います!
【開催概要】
名称:日経クロストレンド・カレッジ【SNS時代に嫌われないメルマガとは~ビームスの山崎氏とWACUL安藤氏が激論~】
日時:2023年6月23日(金)19:00~20:30
会場:オンライン開催(Zoomを使ったWeb配信セミナーです)
料金:日経クロストレンドの有料会員およびセミナー・プラス会員は無料(追加料金なし)で受講いただけます。
・詳しくはこちら
応募締め切り:6月23日(金)16:30まで
※有料会員以外は5000円(税込み)。お申し込み(有料5000円)はこちら
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