2023年5月の一押しは、大好評だった「リテールメディア」特集の第2弾、“真打ち”ともいえるAmazon広告を深掘りする特集です。また、話題騒然の生成AI「ChatGPT(チャットGPT)」についてもマーケティング活用のノウハウ、仕事全般への生かし方をテーマに大特集を組みます。

【23年5月の特集】

 22年11月に特集し、大反響を得た「リテールメディア」特集がパワーアップして帰ってきます。改めて解説すると、リテールメディアとは「小売りの広告メディア化」を意味するキーワードで、米アマゾン・ドット・コム、米大手スーパーのウォルマートのほか、国内ではセブン-イレブン・ジャパンなどが、膨大な顧客購買データを基にした広告プラットフォームの展開を強化しています。

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 第1弾はリテールメディアの市場概観と実店舗系リテールメディアの取り組みを詳しくリポートしましたが、第2弾となる23年5月8日からの特集では、EC系リテールメディアの“本丸”、Amazonを深掘りします。

Amazonの広告ソリューションは多岐にわたる
Amazonの広告ソリューションは多岐にわたる

 Amazonの22年における年間広告売上高は377億3900万ドル(約5兆円)で、前年比21%増と非常に好調です。これはYouTubeの広告規模を超える水準で、Googleやメタ(旧Facebook)に続く、第3の広告プラットフォームとなっています。

 Amazonの持つファースト・パーティー・データ、すなわち購買データを基にプランニングして広告を配信したり、利用者が商品検索したキーワードに連動した広告を表示したりできるのは当たり前。Amazonの売り場に誘導するアドネットワーク、各種動画サービスなど、Amazon広告はどれほど進化しているのか、どのように活用すれば最大限の効果を得られるのか、日米の総力取材で明らかにしていきます。

 続いて第3週(5月15日~)の特集では、「ChatGPT(チャットGPT)」をはじめとする生成AIのマーケティング&ビジネス活用を大研究します。雨後のたけのこのように続々と登場する生成AIツールを厳選ピックアップするほか、日々の仕事でどのように活用するべきか、そのノウハウを具体的に解説していきます。

(写真/Shutterstock)
(写真/Shutterstock)

 テーマは「(生成AIを活用した)ずるい仕事術」。生成AIが巻き起こした革新を読者のみなさまがすぐに仕事で取り入れられるよう、同僚や友人へ自慢気に話せるようになるくらい分かりやすく、迫っていきます。

 その他、「顧客体験価値(CX)ランキング2022」で1位を獲得するなど、注目を集める丸亀製麺のマーケティング戦略にぐぐっと迫る1社特集、マーケター&デザイナーのために「伝わるプレゼン」を研究する特集も用意しています。ぜひご期待ください!

 23年5月第2週(8日~) 

リテールメディア最先端 「Amazon広告」マーケ術
 既存のデジタル広告は、米アップルに代表されるプライバシー保護の強化によって成果が出づらくなっている。そうした中で、購買に直接つながるファースト・パーティー・データを持ち、直接の成果につながやすい施策として「Amazon広告」の注目度が高まっている。ECの購買データと、アドネットワーク、各種動画サービス、ホールフーズのリアル店舗まで自前で持ち、AI活用などの技術力もある。広告配信の専門家によるAmazon広告の活用テクニック、アマゾン本社インタビュー、日米の事例取材を連携させ、実業務に役立つ充実の内容をお届けする。

 23年5月第3週(15日~) 

ChatGPT&生成AI「ずるい」仕事術
 対話AI「ChatGPT(チャットGPT)」の注目度が高まっている。米マイクロソフト、米グーグル、米セールスフォースなどビジネス利用のために既存のツールにChatGPTなどの対話AIを取り込む動きも広がっている。あらゆるビジネスパーソンがこうした生成AIを使って業務を変革させいく時代は、もうすぐそこに来ている。実際にマーケティングなどの日々の業務にどう活用し、自身の生産性を高めるか。そのノウハウを専門家が解説するほか、生成AIの仕組み解説や生成AIツール一覧を紹介。Strategy Partners(東京・港)代表取締役の西口一希氏には、マーケターとしての生成AIの向き合い方を聞く。

 23年5月第4週(22日~) 

隠れたマーケ功者 丸亀製麺の秘密
 インターブランドジャパンが2022年6月に発表した「顧客体験価値(CX)ランキング2022」で、1位を獲得した丸亀製麺。その理由は、飲食の魅力に加え、顧客データの駆使やES(従業員満足)の向上を通して、顧客に感動を届けるマーケティング巧者であることだ。さらにコロナ禍の収まりを見越し、これまでアピールしてきた“旨さ”に加え、“楽しさ”を追求した新製品を投入して、これまで捉え切れていなかった女性、子ども、ファミリーも獲得していく考え。そんな丸亀製麺に着目し、その考え方と実際のマーケティング戦略のすごさを明らかにする。

 23年5月第5週(29日~) 

「伝わるプレゼン」の極意
 デジタルツールが進化し、コミュニケーションの方法が多様化しても、プレゼンテーションの重要性は変わらない。では、「伝わるプレゼン」の極意は変わっているのか、それとも変わっていないのか。第一線で活躍するデザイナー・クリエイターのプレゼン術に迫る。

【23年5月のイベント】

 23年5月18日開催の日経クロストレンド・カレッジでは、元P&Gでクー・マーケティング・カンパニー(東京・渋谷) 代表の音部大輔氏の新刊『マーケティングの扉 経験を知識に変える一問一答』 ▼Amazonで購入する の発売を記念して、音部氏が皆さんのマーケティングの疑問に答えるセミナーを実施します。

 本書では、「クリエイティブの良しあしを判断する基準とは?」「広告賞に意味はあるのか」「上司の承認が得られないプラン、あなたに足りないもの」といった実践的なものから、「大学で学んだマーケティングの知識は社会でも役立つか」「『非エリートマーケター』がのし上がっていくためには」「仕事をするうえで大切にしている軸は?」といった、仕事や生き方の原点に立ち返るような率直な疑問にも真正面から向き合っています。

 今回のセミナーでは、ご参加いただける皆さまから質問を募集し、音部氏と特別ゲストのマーケターの方々がその場で回答。マーケティングノウハウはもちろん、キャリアに関する悩みやスキルアップを目指すための思考などなど、直接質問していただけます。

 セミナーは、オンラインとリアル会場のハイブリッド開催を予定しております。また今回は特別に、登録会員の方も無料でご参加いただけます(※通常時は有料会員のみ、無料参加の対象となります)。日経クロストレンド会員以外の方は、5000円(税込み)にて受講いただけます。お申込時および当日(会場、もしくはZoomより)質問事項を募集させていただきます。どしどし日頃の疑問や悩みをお寄せください!

【開催概要】
名称:日経クロストレンド・カレッジ【音部氏が皆さんのマーケの疑問に答えます!】
日時:2023年5月18日(木)19:00~20:30
会場:リアル(東京・秋葉原)とオンライン(Zoom)によるハイブリッド開催
料金:有料・登録会員問わず、日経クロストレンドの会員であれば無料(追加料金なし)で受講いただけます。(※通常時は有料会員のみ、無料参加の対象となります)
日経クロストレンド会員以外の方は、5000円(税込み)にて受講いただけます。
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