3月の特集は、「次世代のマーケツール」「次のマーケプラットフォーム」がテーマです。まずは「note」と「Discord」。先進事例とともに、これらのツールを顧客接点に取り入れる方法を教えます。もう一つが「PayPay」。今や決済手段にとどまらないPayPayの巨大経済圏を、どのようにマーケティングに生かすのか、紹介していきます。
【3月の特集】
今月は、次のスタンダードになり得る、新たなマーケティングのツールやプラットフォームをいち早く特集でご紹介していきます。
まずは第3週の「note」「Discord」です。マーケティングにSNSや動画を取り入れることは今や当たり前になりました。新しいところでは、TikTokがZ世代向けツールとして“必修科目”に加わり、何とか取り入れようとしているマーケターの方も多いと思います。
ではその次のマーケツールとは何なのか? 日経クロストレンドではnoteとDiscordに着目しました。そのきっかけの一つとなったのは、22年10月に取り上げた以下の記事でした。
▼関連記事 noteもDiscordもフル活用 奈良発、編み物店のすごいファン施策この記事の主人公は、奈良市にある小さな編み物店「あみもの工房Sheepl」。多彩なチャネルを駆使し、顧客接点、コミュニティーづくりに生かしている事例でした。Instagram、Twitter、YouTubeなどは一通り使ったうえで、noteの公式ページをオープン。さらにはオリジナル編み物キットにDiscordへのリンク情報を同封して送付。それぞれの特性を生かしながら、どちらもコミュニティーづくりに役立てています。
もちろん、「noteってどういう特徴があるの?」「そもそもDiscordって何?」という方に向けても丁寧に解説します。顧客との新たなタッチポイントとして、新たなマーケツールについて学んでください。
PayPayは新たなマーケティングプラットフォームに
もう1つの特集が「PayPayマーケティング」です。利用者数が5000万人を超える決済手段としては誰もが知るところですが、マーケティングのイメージはまだまだ少ないかもしれません。
試しに、お手持ちのスマホに入っているPayPayアプリで機能一覧をご覧ください。銀行、Tカード、保険、ショッピングモール、フリマ、スタンプカード、フード……。今や、あらゆるものがワンタップで使える巨大プラットフォームに変貌を遂げているのです。
利用可能な店舗を探せる地図機能や、ポイントを活用したキャンペーンサービスなど、マーケティングに使える機能も充実。LINEなどに次ぐ新たなプラットフォームとして、知っておくべき情報を網羅しますので、ぜひ参考にしてください。
3月第1週(1日~)
海外で売る!日本ブランドの挑戦
日本ではごく一般的で、ありふれたコモディティーな商品であっても、海外おいては市場にそれまでは存在していなかった独自性の高い商品となる可能性がある。認知を高め、日本発という特徴を生かしたブランド力をどう持たせるか。三和酒類「いいちこ」や江崎グリコ「ポッキー」など、米国を中心に海外で販売を伸ばす製品をマーケ手法に迫る。
3月第2週(6日~)
デザインファームに学ぶ「マーケ思考」
商品パッケージやブランドロゴといった表現のデザインだけでなく、顧客体験設計やリブランディング、新規事業創出などのビジネス領域でデザインファームの存在感が増している。IDEO、アクセンチュアソング、Takram、グッドパッチ、BIOTOPE、エイトブランディングデザイン……人気のデザインファームはどのような手法を駆使してビジネス課題解決の道筋を見いだしているのか。関係者のインタビューや実例から、マーケターが学ぶべき視点や思考法を紹介する。
3月第3週(13日~)
顧客接点革命! 次の2大ツール徹底活用
note、Discordマーケティング
企業はもはや消費者と直接つながる時代になっている。メルマガにはじまり、TwitterやInstagramなどのSNS、そしてYouTubeやTikTokといった動画共有サービスまで、多様なツールの活用が進む。そんな中、新しい可能性を秘めるツールとして注目を集めているのが「note」と「Discord」だ。noteは22年7月に、メンバーシップというコミュニティーづくりに生かせる新サービスを開始。情報発信の場から相互交流の場と変化を遂げている。同じく相互交流の場として活用が進むDiscordは、当初はゲームなどのエンタメ企業が先行して活用していたが、一般的な事業会社が取り組む事例も出てきた。シン・コミュニケーションツールの活用法と先進事例を紹介する。
3月第4週(20日~)
PayPayマーケティング
「PayPay」は提供開始からわずか4年で利用者数が5000万人を超える、巨大プラットフォームへと成長した。当初はQRコードを活用した、新たな決済サービスとして普及したが、利用者が拡大するにつれ、PayPayが利用可能な店舗を探せる地図機能や、ポイントを活用したキャンペーンサービスなど、マーケティングに活用可能な機能が拡充されている。この新たな金鉱脈を攻略するための方法を探る。
3月第4週(20日~)
マーケターのためのSXSWキーワード
カルチャーやテクノロジーの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」が米テキサス州オースティンで2023年3月10~19日に開催される。広告をはじめとするマーケティングも同イベントの大きなテーマの1つ。インフレをはじめ不安定な経済の情勢が続く中、メタバースやNFT(非代替性トークン)といった新たな技術が実ビジネスにどう生かされていくのか。
3月第5週(27日~)
スタバ出店戦略の極意
カフェ・チェーンとして国内最多の1790店舗を展開するスターバックス コーヒー ジャパン。出店場所は駅や空港、商業施設、公園など様々だが、必ずしも好立地だけでは選ばずに、地域貢献なども勘案した独自ルールで出店戦略を立てる。地域とのつながりを重視する「スタバらしい」店づくりをどう手掛けているのか。訪れる人を魅了する全国のユニークな店舗紹介を交え、2024年末までに2000店舗を目指し出店を続けるスターバックスの店舗拡大の極意に迫る。
【3月のイベント】
3月のカレッジのテーマは「リテールメディア」です。加えて、日経ビジネスLIVEのウェビナーにも、日経クロストレンド有料会員がご参加いただける枠を用意いたしました!
【日経クロストレンド・カレッジ】リテールメディアは日本でも離陸するか?
米アマゾン・ドット・コム(以下、Amazon)や、米大手スーパーのウォルマートの広告事業が急成長しています。強さの源泉は「購買データ」。消費と密接に結びついた購買データを基に広告プラットフォームを構築し、独自のポジションを築きました。こうした小売業者による広告事業は「リテールメディア」と呼ばれます。
この新たな広告サービスの強みや可能性、そして課題をセブン-イレブン・ジャパン商品本部リテールメディア推進部総括マネジャーの杉浦克樹氏と、D&Sソリューションズ取締役共同CEO(最高経営責任者)の望月洋志氏が議論します。今回は日経ビジネスとの共催企画となっておりまして、日経クロストレンドの有料会員に加え、日経ビジネスの有料会員も無料で参加できます。ぜひお申し込みください。
※本講演はオンライン開催のみとなります。リアル参加枠はございません。
【開催概要】
名称:日経クロストレンド・カレッジ【オンラインセミナー】
日時:2023年3月23日(木)19:00~20:30
会場:オンライン開催(Zoomを使ったWeb配信セミナーです)
料金:日経クロストレンドの有料会員およびセミナー・プラス会員は無料(追加料金なし)で受講いただけます。また、今回は特別に日経ビジネス有料会員も無料で受講いただけます。
・詳しくはこちら
【日経ビジネスLIVE】JR九州に学ぶ デザイン経営とマーケティング
日経ビジネスLIVEは日経クロストレンドと共同で、書籍(『鉄道会社サバイバル』)発行に連動したウェビナーを開催します。3月9日(木)19時からJR九州会長の青柳俊彦氏が登壇し、「九州を元気に!~JR九州を株式上場に導いた経営とマーケティング~」をテーマに講演します。青柳氏は1987年の旧国鉄分割民営化で、JR九州の設立準備を担当。鉄道事業で年間300億円近い営業赤字が前提だった同社を、デザインを軸にした斬新な鉄道サービスや外食、不動産といった関連事業で黒字化。2016年10月、社長在任時に株式上場を果たしました。
地方ローカル線を多く抱えるJR九州の復活劇は、人口減少に直面するあらゆる企業の参考になるでしょう。モデレーターを務めるのは書籍を執筆した記者の佐藤嘉彦です。ウェビナー後半では視聴者の皆様からの質問もお受けし、議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
【開催概要】
名称:日経ビジネスLIVE
日時:2023年3月9日(木)19:00~20:00
会場:オンライン開催(Zoomを使ったWeb配信セミナーです)
料金:日経ビジネス有料会員および日経クロストレンドの有料会員、セミナー・プラス会員は無料(追加料金なし)で受講いただけます。
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