新しい広告のマーケットとして注目されているのが、小売りが持つ膨大なデータを活用した「リテールメディア」。ウォルマート、セブン&アイ、ファミリーマートといった国内外の大手小売りが力を入れ始める新市場について、徹底リポートしていきます。他にも、「国道16号経済」「Twitter広告」「クリエーターの仕事術」など、さまざまな旬の特集をお届け予定です。

【11月の特集】

 「リテールメディア」という言葉をご存じでしょうか? 意味は文字通り、リテール(=小売り)のメディア化。海外ではウォルマート、国内ではセブン&アイ・ホールディングスなど、小売りの雄が力を入れ始めている、非常に旬なキーワードです。

 日本で先行しているのはファミリーマート。都市部のファミマをよく利用される方、レジ上に3面の大きなモニターがあるのはお気づきでしょうか? 9月のファミマ特集でも取り上げましたが、これは「FamilyMartVision(ファミリーマートビジョン)」といって、独自コンテンツを配信するためのデジタルサイネージです。客と直接つながる店舗を「メディア」と捉え、さまざまな独自情報を発信。リアル店舗の集客力を生かした広告ビジネスを新しい収益源にしようとする試みです。

ファミリーマートのレジ上に置かれている3面の「FamilyMartVision」は、リテールメディアの典型例だ(写真/ファミリーマート提供)
ファミリーマートのレジ上に置かれている3面の「FamilyMartVision」は、リテールメディアの典型例だ(写真/ファミリーマート提供)

 小売りが自社で持っている膨大な顧客データ、売り上げデータは大きな強み。広告ビジネスにどう生かそうとしているのか、最新事例やその裏側を紹介していきます。

1000万人超! 16号沿線の「今」に迫る

 コロナ禍になり自炊の機会が増えた結果、近郊のスーパーマーケット巡りが趣味になりました。クルマでドライブがてら、埼玉のヤオコー、多摩、神奈川地区のビッグヨーサン、そして新潟発で埼玉や相模原などにも出店する角上魚類などにお邪魔し、楽しんでいます。新鮮さもさることながら、やはり安さが魅力です。

 これらの店舗のように、ちょうど東京の周囲をぐるっと取り囲んでいるのが「国道16号」。実はコロナ以前から、このエリアの人気がじわじわと高まっています。特に顕著なのが大宮や浦和などの埼玉エリア。同じく16号が通る神奈川の相模原や千葉の柏なども人気です。

 沿線の市町村人口を足し合わせると1000万人超。東京23区の人口をも上回る国道16号エリアが元気にならないと、日本の将来はありません。マーケティング目線で、16号の「今」をリポートします。

年末恒例!ヒット予測&ヒット商品ランキングも一挙公開

 そして11月3日には、日経トレンディと日経クロストレンドによる、「2023年ヒット予測100」「2022年ヒット商品ベスト30」を発表いたします。同日、有料会員限定でのライブ配信の他、全ランキングをいち早くご紹介予定です。ヒット予測記事、ヒット商品記事も毎日公開していきます!

 11月第1週(10月31日~) 

ここがヘンだよTwitter広告運用
 商品の宣伝、情報拡散の手法として定番化しているTwitter広告。様々な企業の活用によってレッドオーシャン化が進む中、目立つ広告をつくろうとしたり、成功事例を踏襲したりするだけでは、思うような成果が得られないケースも増えてきた。Twitter側からも新しい広告メニューが続々と出る中、どんなTwitter広告が訴求力を高めているのか。最新事例を紹介する。

 11月第1週(3日~) 

「2023年ヒット予測100」「2022年ヒット商品ベスト30」
 日経トレンディと日経クロストレンドによる年末恒例特集。今年を彩ったヒット商品は? 来年は何が流行る? 2022年と23年をランキング形式で一挙公開。

 11月第2週(7日~) 

リテールメディア大研究
 米アマゾン・ドット・コム、ZOZO、楽天の成長分野の1つが「広告」だ。大手小売りが持つ豊富な購買データは、米グーグルや米メタ(前フェイスブック)といった、アクセスデータを基にした広告プラットフォームも持たない、独自性が強い武器だ。このデータを活用した広告事業が急成長を遂げている。こうした動向はECにとどまらず、リアルの小売りにも広がっている。その代表例が米ウォルマート。これまでリアルの小売りはデータは持っていても、広告の掲載面がなかった。そこにアプリの浸透やデジタルサイネージといった、面をつくる技術が急速に発展。こうした中、セブン&アイ・ホールディングスが「リテールメディア」の専門組織をつくり、いよいよ本腰を入れて広告ビジネスに取り組もうとしている。リテールメディアの最新動向を追う。

 11月第3週(14日~) 

続・Shopify、BASE、STORES研究
 昨年好評だった「Shopify、BASE、STORES研究」特集をアップデート。2022年に入り、各社が大規模事業者向けのプランを拡充し、利用者層も広がっている。ただ、これらのプラットフォームは楽天市場のようなモール型と違い、ブランド独自の世界観を打ち出しやすい一方、集客が大変という課題も。そこで、各プラットフォームの戦略、および各プラットフォームを活用して成功している事業者などに取材し、効果的な活用法や集客戦略などを探る。

 11月第4週(21日~) 

「つながる&稼ぐ」D2Cサステナ戦略
 新型コロナウイルス感染症拡大後に、働き方や社会の変化に合わせたDX(デジタル・トランスフォーメーション)が広がった。その先へ踏み出す次のビジョンとして、先行する米国ではSX(サステナビリティー・トランスフォーメーション)やGX(グリーン・トランスフォーメーション)というキーワードが広がりつつある。従来のCSR(企業の社会的責任)とは異なり、競争力をどう生み出せるのか。米国でサステナブルブランドを立ち上げている企業の事例から、新ビジネスの生み出し方、マーケティングのあり方を問う。

 11月第4週(21日~) 

さいたま、相模原、柏……国道16号経済ウオッチング
 SUUMO「住みたい街ランキング2022」で、大宮が恵比寿を抜いて3位、浦和も5位まで上昇。都心マンションの高騰に伴い、通勤圏内の郊外人気がコロナ前から顕在化している。いわば再びのドーナツ化。そこで大宮・浦和人気のさいたま市エリア、リニア期待の橋本(相模原・八王子)エリア、中核都市人口増加数全国1位の柏市エリアに注目。郊外型出店に注力する企業とともに16号ライフに迫る。

 11月第5週(28日~) 

できるクリエイターの仕事術
 「アイデアの出し方」「思考の整理法」「観察・リサーチ術」「クライアントとの関係構築」──著名クリエイターの仕事のやり方には、参考になる点が少なくない。ほかにはないアイデアをどのように発想するのか、それをどのように現実にまとめてあげていくのか。マーケターやデザイナー、経営者まで、今注目の事業、商品を手がけたクリエイティブな人々に、その「仕事術」を聞いていく。

【11月のイベント】

ヒット商品発表会、今年もライブ配信いたします!

 11月最大のイベントは、「ヒット商品ベスト30発表会」です。2022年を彩ったヒット商品ランキングや2023年ヒット予測の他、22年に活躍したタレントを表彰する「今年の顔」「来年の顔」も発表いたします。有料会員限定で無料でライブ配信も実施いたしますので、ぜひご覧ください。

【ライブ配信】2022年ヒット商品ベスト30発表会
日経トレンディ・日経クロストレンド「2022年ヒット商品ベスト30」発表会
日時:11月3日(木・祝日)10時~11時予定
価格:無料(有料会員限定)

ANAが明かすインスタのフォロワーが劇的に増える方法
SNS責任者と専門家が徹底解説

 11月のカレッジは「ANAのインスタ戦略」をお届けします。

 ANAがインスタフォロワーの増加率を大幅に伸ばしたのは、短尺動画機能「リール」活用をメインにするという戦略転換にありました。戦略転換によりコンテンツの幅が広がったことで投稿数もアップ。その結果、これまでANAのアカウントをフォローしていなかった潜在ユーザーの目にも留まるようになり、フォロワー数増加に寄与しています。ANAのInstagram活用戦略と、企業のSNS活用支援を行う専門家が、フォロワーを増やすための仕組みやポイントを解説します。

 講師には、ANAのSNS責任者であるANAホールディングスの広報・コーポレートブランド推進部 SNS・メディアプランニングチーム槻本裕和課長と、同小土井有咲氏、SNS活用の支援会社コムニコ(東京・港)のコーポレートサクセスチームの後藤真理恵マネージャーを迎えます。

 ANAのInstagram戦略や具体的な工夫に加え、数多くの企業のSNS活用を支援してきたコムニコの後藤氏が、フォロワーを増やすための仕組みやポイントを紹介します。

今回も10人限定で、会場(東京・秋葉原)でリアル聴講いただけます。講師に直接質問できるほか、ちょっとしたお土産もご用意しています。詳細は申込ページよりご覧ください!
今回も10人限定で、会場(東京・秋葉原)でリアル聴講いただけます。講師に直接質問できるほか、ちょっとしたお土産もご用意しています。詳細は申込ページよりご覧ください!

【開催概要】
名称:日経クロストレンド・カレッジ【オンラインセミナー】
日時:2022年11月18日(金)17:00~18:30
会場:オンライン開催(Zoomを使ったWeb配信セミナーです)
※一部の受講者はリアルでご参加いただけます。詳細は下記よりご覧ください
価格:日経クロストレンドの有料会員およびセミナー・プラス会員は無料(追加料金なし)で受講いただけます
※有料会員以外は5000円(税込み)。お申し込み(有料5000円)はこちら
※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。
※お支払い方法は「クレジットカード払い」のみとなります。以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容が表示されます
MyPage
詳しくはこちら

3
この記事をいいね!する