マーケティングの教科書には必ずと言っていいほど登場する「スーパードライ」が3月17日、大勝負に出ます。リブランディング、リパッケージ、味……何を変えて、何を残すのか。あらゆる角度から取材し、フルリニューアルの一部始終をリポートします。22年の必修キーワード「メタバース」も特集の第2弾を実施。最新情報をアップデートします。

【3月の特集】

 3月は、マーケターなら必ず注目すべき“ビッグイベント”があります。アサヒビール「スーパードライ」が、36年目にして初めてのフルリニューアルを断行。これまでかたくなに守ってきた味やパッケージにメスを入れます。

 ビールのシェアを1商品でひっくり返し、低迷するアサヒを救った奇跡のブランド――。マーケティングの教科書には必ずと言っていいほど登場するスーパードライですが、売り上げは2000年をピークに厳しい状況が続いています。老朽化したロングセラーブランドをどう立て直すのか。松山一雄CMOをはじめ、マーケター、味、パッケージからインナーマーケティングまで、あらゆる角度から取材しました。「スーパードライ2.0」の一部始終をお届けします。

新生スーパードライのパッケージ。「何を変えて、何を変えないのか」、その決断に迫ります
新生スーパードライのパッケージ。「何を変えて、何を変えないのか」、その決断に迫ります

 急速に巨大トレンドになりつつあるメタバース。3つの疑問に答えながら、企業はどう付き合うべきかを探った21年11月の特集「メタバースで変わるビジネス」は、大きな反響をいただきました。「セカンドライフの二の舞いにはならない」という理由をお分かりいただけたと思います。第2弾の「続・メタバースで変わるビジネス」では、前回特集の続編として、大手からスタートアップまで最新の動きを取り上げます。時々刻々と変化するビジネスの最前線をご覧ください。

 最終週には新年度に向けて、マーケターの「リスキリング」を特集します。主に取り上げるのは、デジタルマーケティングについて。日経クロストレンドのアドバイザリーボードメンバーを中心に、「心得」を語っていただきます。新人や若手マーケター向けではありますが、学び直したいベテランの方にもお役立ていただける特集ですので、ご期待ください。

 3月第1週(7日~) 

TikTokマーケティング
 TikTokを活用し、コロナ禍で需要が落ち込んでいた口紅の分野で累計出荷数120万本を突破した「ケイト リップモンスター」(カネボウ化粧品)など、依然として勢いが止まらない「TikTok売れ」。なぜTikTokは消費につながりやすいのか。企業はTikTokをどう活用すべきか。他のプラットホームと異なるTikTokの特徴やコンテンツの作り方、クリエイターの起用法、企業の活用事例などを紹介する。

 3月第2週(14日~) 

EV時代の新しい「クルマの売り方」
 脱炭素の潮流を受け、自動車メーカー各社が電気自動車(EV)の販売を本格化している。新しい市場をつくるに当たって、各社はマーケティング戦略にも工夫をこらしており、オンライン販売や個人間カーシェアとのコラボ、サブスクリプションモデルなど、新たな「クルマの売り方」が登場している。ネットに常時接続されたスマホライクなEVに合わせ、顧客接点をどのように創出していくのか。また、“クルマ離れ”が進む若者層をどう捉えていくのか。新時代に突入した自動車業界のマーケ戦略を日経MJとの共同取材で追う。

 3月第2週(17日~) 

スーパードライ 大勝負
 「アサヒ スーパードライ」が初めてのフルリニューアルに挑む。アサヒビールの窮地を救い、シェア逆転に導いた奇跡のブランドも、発売36年を経て「老朽化が進んでいた」と社員も述懐する。リブランディング、リパッケージ、味……何を変えて、何を残すのか。日本のマーケティング史に燦然(さんぜん)と輝くガリバーブランド、その大勝負の一部始終をお届けする。

 3月第3週(21日~) 

続・メタバースで変わるビジネス
 フェイスブック改めメタをはじめ、大手からスタートアップ企業まで続々と参入が進む「メタバース」市場。単なるバズワードで終わるのか、それとも仮想世界で多くの人が過ごす未来が現実のものとなるのか。広告、コマース、エンタメ、ゲーム……メタバース市場で花開くビジネスの可能性を探るとともに、ソニーやNTTドコモなど日本勢の動きにも迫る。

 3月第4週(28日~) 

イケアが仕掛ける顧客拡大、次の一手
 グローバルの戦略、日本独自の戦略の両面から、新たな施策を次々に繰り出すイケア。アプリを活用したECの拡充と店舗連携の強化、法人向け施策の強化、食まで含めたSDGsへの対応など、本業である個人向け家具の製造・販売から事業を拡大し、ユーザーの生活自体に浸透しようとしている。こうした動きから、同社のブランディングと顧客接点の創造戦略をひもとく。

 3月第4週(28日~) 

リサイクル&アップサイクルへの挑戦
 SDGsへの対応、エコへの関心が高いZ世代へのリーチ──いまやリサイクルやアップサイクルを前提にした商品開発は必須。業種によってはブランディング的に死活問題となる。大手企業だけではない。中小企業でも成功事例は出てきている。さまざまな取り組みの中から、自社でできることのヒントを探る。

 3月第4週(28日~) 

新人&若手マーケターのためのリスキリング講座
 「新しい職業につくために、あるいは今の職業で必要とされるスキルに適応するために、必要なスキルを獲得すること」がリスキリング。DXへの関心が高まる中、デジタルマーケティングへのスキルを中心に取り上げる。

【3月のイベント】

 昨年のECプラットフォーム特集「Shopify、BASE、STORES研究」はとても多くの反響をいただきました。「Amazonキラー」と呼ばれるShopify、テレビCMなどで「無料かつ簡単にEC開設」をアピールしてユーザーを増やしているBASEとSTORES。コロナ禍でEC進出ニーズが一気に高まり、あらゆる事業者がこれらの新興EC構築プラットフォームを使ってECサイトを運営しています。

 それでは、どのような基準でプラットフォームを選べばよいのか。そして、そのプラットフォームをどのように活用し、どんな体験を提供すれば顧客に選ばれ続けるのか。大手からD2Cまで数多くの企業のブランディング支援を手がけるフラクタ代表の河野貴伸氏と、一人でECサイト「ミウラタクヤ商店」を運営する三浦卓也氏に解説いただきます。

 3月16日(水) 有料イベント(セミナープラス会員は無料) 

日経クロストレンド・カレッジ【オンラインセミナー】
名称:ShopifyかBASEかSTORESか、EC開設と顧客体験提供の必勝法
日時:2022年3月16日(水)14:00~16:00
価格:5000円(税込み・セミナープラス会員は無料)
詳しくはこちら

【講演1】
EC開設と顧客体験提供の必勝法
フラクタ 代表取締役
河野貴伸氏
【講演2】
Shopify活用で売り上げ400%! ひとりEC店舗の接客術
「ミウラタクヤ商店」店主
三浦卓也氏
【Q&A】
河野氏、三浦氏に加え、編集部を交えて質疑応答

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