
2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2022年ヒット予測」を特集。8位に「ちいかわ」がランクインした。Twitter発のキャラクター漫画が爆発的人気を呼んでいる。主人公・ちいかわの愛らしいルックスとは裏腹に、ダークな世界観がちりばめられているのが独特。意味深なストーリーの魅力で男女問わずにファンを取り込む。21年10月末にはアニメ化が発表され、新たな国民的キャラクターへの期待が高まる。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【8位】ちいかわ
SNSへの作品投稿や、LINEスタンプから人気に火がつくキャラクターが近年、増えている。そんな中、2022年にその局所的な人気にとどまらず、国民的なキャラクターへの飛躍を予感させる注目株がいる。「ちいかわ」(なんか小さくてかわいいやつ)だ。
【第2回】22年ヒット予測1位は「Miles」「ANA Pocket」 移動で稼ぐ時代へ
【第3回】「冷凍食品専門スーパー」が台頭 圧巻の1300種類をそろえる店も
【第4回】ももクロが先駆者 22年は「NFTトレカ&アート」が爆発的普及?
【第5回】「次世代自販機」が食の流通変える 1分で熱々ラーメン完成
【第6回】「軽量“スマート”グラス」が22年の新潮流 姿勢や集中度が分かる
【第7回】Z世代魅了する酒類の切り札「ハードセルツァー」 真打ちも上陸
【第8回】「BE:FIRST」は究極のスタートアップ クラファン4億の魅力とは
【第9回】「ちいかわ」が国民的キャラに? ダークなかわいさが人気呼ぶ←今回はココ
☆「日経トレンディ 2021年12月号」の購入はこちら(Amazon)
ちいかわはTwitterで不定期に漫画が投稿されるキャラクター作品。投稿は1ページずつだが、1投稿完結ではなくストーリーが続けて描かれる。潤んだ目の愛らしい主人公・ちいかわのルックスからは想像できないほど、不穏な世界観がちりばめられているのが独特で、従来のかわいいだけのキャラクター作品とは一線を画している。
例えば、ほのぼのとした食事のシーンで突如、窓が真っ赤になって巨大な手が現れるホラー展開もある。けなげなちいかわのギャップが癖になり、しかも連続して読み続けたときに分かる伏線の回収もハマる要因になる。
こうした意味深なストーリーの魅力で男女問わずにファンを取り込む。ライセンス窓口であるスパイラルキュートによれば、フォロワー属性分析では男性の方が多いほど。ちいかわ関連のイベントでは、男性が来場客の4割ほどを占めることもある。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。