
2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2022年ヒット予測」を特集。3位に「NFTトレカ/アート」が選ばれた。既に画像、映像に価値を付けるブロックチェーン技術「NFT(非代替性トークン)」がお目見えし、アイドルやアーティストのトレーディングカードが高額な値段で取引されている。国内でも二次販売できるマーケットプレイスも次々と勃興し、22年にはNFTが爆発的に広がるだろう。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【3位】NFTトレカ&アート
資産価値のあるアートを個人が高値で手に入れる。それをデジタル上で行い、活発に取引する時代がいよいよやってくる。実現するのは、ブロックチェーンを用い、改ざんが難しい、唯一無二の本物であると証明するNFT(非代替性トークン)という新しい技術だ。2021年にじわりと話題になったが、22年にはそれが一般に爆発的に広がる。起爆剤となるのがNFTを使ったデジタルトレーディングカードだ。
【第2回】22年ヒット予測1位は「Miles」「ANA Pocket」 移動で稼ぐ時代へ
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【第4回】ももクロが先駆者 22年は「NFTトレカ&アート」が爆発的普及?←今回はココ
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NFTトレカは海外で先行している。米プロバスケットボール(NBA)選手の名場面の動画を使った「NBAトップショット」や、世界各国のサッカー選手をNFTトレカにして、ネット上の仮想リーグでユーザー同士が対戦できるゲーム「Sorare(ソラーレ)」が代表例。単に購入して集めるだけでなく、マーケットプレイスに出品して他のユーザーに二次売買できる。NBAトップショットでは2000万円以上で取引されるトレカが続出している。
21年、日本ではまず、SKE48やももいろクローバーZなどアイドルのNFTトレカが発売された。注目株が、総合格闘技団体「RIZIN」が、21年12月末に販売を予定するNFTトレカだ。試合終了後、名場面を様々な角度から撮影して編集した動画などをNFTにして売る。いわばNBAトップショットの格闘技版であり、一つの動画に数百万円の値が付くことも想定される。従来、紙ベースだったスポーツトレカをNFTでデジタル化する流れは海外で顕著であり、日本のプロ野球などにも波及する可能性がある。
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