
2021年11月4日発売の「日経トレンディ 2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。29位に「ザージーパイ」を選出した。台湾夜市のB級グルメで、大きくて薄い鶏肉の唐揚げのこと。顔が隠れるほどの大きさに誰もが見入り、SNSで拡散されたことで一気に認知された。扱う店の割合は、この1年で約4.8倍に膨れ上がり、すかいらーくホールディングスや日清フーズが商品化するまでに至った。
※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成
【29位】ザージーパイ
台湾夜市のB級グルメ、ザージーパイ(炸鶏排。台湾唐揚げとも呼ばれる)の専門店を、都市部で目にする機会が増えた。ぐるなびも、「全国の飲食店に占める台湾唐揚げを扱う店の割合は、この1年で約4.8倍に膨れ上がっている」と指摘する。
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ザージーパイを端的に表せば、大きくて薄い鶏肉の唐揚げだ。はやった理由も、まずは見栄え。顔が隠れるほどの大きさに誰もが見入り、その驚きをSNSで知り合いに伝えたことで、認知度が一気に広がった。
大きさのインパクトの割に、食べやすい点も人気の理由。平べったいうえ、脂肪分が少ない胸肉を使うためだ。2019年4月から店を開き、ザージーパイ人気の先駆けとされる「横濱炸鶏排」の代表、佐藤明久(はるひさ)氏は、「鶏のもも唐揚げの8~9個分に相当するが、意外と1人で完食できる」と言う。また、衣にキャッサバ粉を使う店が多く、揚げてから時間がたってもカリカリの食感が維持される。そのため、「テイクアウトする客も多い」(佐藤氏)
■炸鶏排(横濱炸鶏排)
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