2021年ヒット商品ベスト30 第31回

2021年11月4日発売の「日経トレンディ 2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集。28位に「テレワークスーツ」が入った。柔らかい素材が使われ、家でくつろぎながら仕事ができる。一方、ビデオ会議ではスーツのように見えるため、オン・オフ兼用の仕事着として人気に火がついた。AOKIの「パジャマスーツ」が3万5000着超を売り切るなど、苦境の紳士服業界の救世主となった。

※日経トレンディ2021年12月号の記事を再構成

28位に「テレワークスーツ」がランク入り
28位に「テレワークスーツ」がランク入り

前回(第30回)はこちら

【28位】テレワークスーツ

 テレワークの普及により、家でも仕事着をまといたいが、スーツは着たくないというニーズが生まれた。これを捉えたのが、AOKIが2020年11月に発売した「パジャマスーツ」だ。通常のスーツの3倍以上の売れ行きを示し快走。新型コロナウイルス感染症による逆風下で3万5000着超を売り切った。

2021年ヒット商品ベスト30
【第1回】2021年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30
【第2回】21年ヒット商品1位は「TikTok売れ」 動画で消費を動かす
【第3回】「ウマ娘 」が異例のヒット アニメ&競馬ファンが熱狂
【第4回】『シン・エヴァンゲリオン劇場版』100億突破のマーケ施策とは
【第5回】Z世代発の「昭和・平成レトロブーム」が4位 施設や音楽にも波及
【第6回】「ahamo/povo/LINEMO」が5位 格安プランが半年で300万契約
【第7回】空前のマリトッツォブームはなぜ起きたか 簡単アレンジで祭りに
【第8回】「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が快走 ビール初心者取り込む
【第9回】BTSのベストが100万枚突破大ヒット 食品も写真集も売れた
【第10回】「ピッコマ」が競合をごぼう抜き 縦読み漫画アプリの定番に
【第11回】取引件数5倍の「Visaのタッチ決済」が10位 カード5000万枚突破
【第12回】謎キャラで「カントリーマアム」大躍進 200億円突破の原動力に
【第13回】21年地方発ヒット20選  大賞は数カ月待ちの“食べるバター”
【第14回】Z世代は“海外から買う” 1900万人超が利用する「格安越境EC」
【第15回】「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」が完売続出 泡の新体験
 >>続きはこちらから
「日経トレンディ 2021年12月号」の購入はこちら(Amazon)

 パジャマスーツは、襟が無いカーディガンのようなデザインと上下セットで1万円程度というコスパの良さが特徴だ。柔らかな素材が使われており、家の中でくつろぎながら仕事ができる。一方で、ビデオ会議で映し出される姿は“スーツ見え”するため、テレワーク中にオン・オフ兼用の仕事着として使える。

■パジャマスーツ(AOKI)
発売後に米国、英国など世界20カ国以上で報道されるなど、世界的な注目を集めた
発売後に米国、英国など世界20カ国以上で報道されるなど、世界的な注目を集めた
■累計販売着数(ジャケット換算)

この記事は会員限定(無料)です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
3
この記事をいいね!する